内容説明
絵本を通して平和のあり方を考えます。そのキーワードは丸いちゃぶ台。角のないちゃぶ台は誰とも同じスペース、同じ距離で接することができるのです。
著者等紹介
ネフセタイ,ダニー[ネフセタイ,ダニー]
1957年イスラエル生まれ。高校卒業後、徴兵制によりイスラエル軍入隊。空軍にて3年間兵役を務める。退役後アジアへの旅に出て、日本各地をヒッチハイクなどで周る。その後日本へ移住し、1988年埼玉県皆野町金沢で「木工房ナガリ家」を開設。現在夫婦で注文家具、遊具、木工小物、社会性オブジェの創作活動をしている。その他社会活動として講演活動中。テーマは「イスラエル軍元兵士が語る非戦論」「世界情勢から平和を考える」「外国人の目に映る人権」「イスラエルの歴史と今・そして日本」など
なるかわしんご[ナルカワシンゴ]
1989年生まれ。24歳の時に子どもの本に関わりたいと「なかがわ創作えほん教室」に所属し現在に至る。絵本・商業イラストなど制作をしながら、児童福祉・教育分野での子どもや親に向けて講演・ワークショップなどを全国で行う。愛知県名古屋市を中心に活動。二児の父(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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遠い日
7
すばらしい反戦物語です。ダニー・ネフセタイさんの祈りが込められたちゃぶ台。戦争を体験し、歪みあう国家に搾取された部分が多い半生だった故に、心からの平和への希求。人の本質をずばりと言い切ったダニーさんの透徹した眼は、真っ直ぐにわたしの中に入ってきます。戦わずして繋がりを保てることを真の意味で知ったダニーさんだから言えることばの輝きをわたしは信じたい。2025/10/01
たくさん
2
平和のために一般の人ができることは限られている。分かり合える人もいる。だけれど、分かり合えない人がいるから、その人たち同士で戦争をしているのは確かな現実。分かり合えない人がどういう考え方をしているのか。折衷案はどんなものがあるのか一緒に考えることも、自分は分かり合える側だからとシャットアウトせずに考えて交流してほしいなと思います。2025/10/10
かはほり
0
正直に言うと、ダニーさんが、イスラエルから平和な日本に来たからだとは思うが、気持ちに大きな変化がなぜ起こったのかが全く伝わってこない。また、家具職人になって卓袱台を作るようになったことも唐突で、果たしてこの本を読む年代の子どもたちに肝心の反戦ということがちゃんと伝わるのだろうか? これは大人向けの絵本だと思う。子ども向けの本としては、ダニーさんの気持ちはとても尊いことなので、なおさら残念だった。2025/10/11