中公新書<br> 大大阪という神話―東京への対抗とローカリティの喪失

個数:
電子版価格
¥1,034
  • 電子版あり

中公新書
大大阪という神話―東京への対抗とローカリティの喪失

  • ウェブストアに530冊在庫がございます。(2026年02月27日 00時30分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121028853
  • NDC分類 216.3
  • Cコード C1221

出版社内容情報

戦前の一時期、「大大阪」と呼ばれた大阪市は、なぜ中央である東京と均質化していったのか。
ラジオや職業野球、吉本興業、宝塚などを通じ、「大阪らしさ」というイメージの内実に迫る試み。


【目次】

内容説明

一九二〇年代から三〇年代、大阪市は「大大阪」と呼ばれ、人口で東京を抜き、日本最大の都市として存在感を際立たせていた。しかし、大大阪は、中央の東京に対抗することで、むしろ独自性を喪失していく―。本書は、大衆社会におけるラジオ、吉本興業、職業野球、宝塚歌劇など多様な切り口を通じて、その軌跡を追う。「大阪らしさ」の源流を描き出しながら、現在まで続く日本社会の均質性の問題を照らす試み。

目次

序章 大大阪が隔てる二つの世界
第1章 大阪放送局始末記―「既得権益打破」が生んだもの(放送の主導権を奪え!―新旧実業家たちの攻防;大電買収事件―大阪放送局の前哨線;日本放送協会へ―そして官僚支配だけが残った)
第2章 ラジオが夢見た国民文化―均質な言語空間の創造(声の中央集権化;BKが夢見た「完璧なコミュニケーション」)
第3章 吉本は「大阪的」か?―「大衆」の発見と「大阪」の没落(吉本と「大衆」の出会い;漫才は「大阪人」のためにあらず;漫才のメディア論)
第4章 職業野球とタカラヅカ―見世物としての近代(阪急文化圏とはいかなる場所か?;職業野球の源流―西洋文化と武士道のキメラ;見世物か?教育か?―職業野球と宝塚歌劇の共通性)
終章 文化的であること、放置すること

著者等紹介

長〓励朗[ナガサキレオ]
1983年大阪府生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。京都文教大学専任講師などを経て、桃山学院大学社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

さとうしん

17
ラジオ放送、吉本の漫才、プロ野球、宝塚歌劇といった文化面から「大大阪」時代の大阪を見る。これらは大阪(あるいは関西)らしさを示すものと見なされがちだが、この大阪らしさというのは近代に東京との対抗上打ち出されたもので、東京と同じゴールを目指してらしさを強調すればするほど却って大阪のローカリティーや独自性を喪失していくという逆説が述べられている。つまりは「大大阪」は日本全体の均質化を牽引する先進地域だったということになりそうである。2025/12/24

そうたそ

11
★★★☆☆ かつて"大大阪"と呼ばれた大阪市。東京に対抗しようとしていく中で、却って独自性が失われていった現代に至るまでの流れを、ラジオ、吉本興業、野球、宝塚などといった面から考察する一冊。大阪らしさだと思っていたものが、実はそのローカリティを象徴するものではなく、むしろ喪失させていたというのが興味深いし、言われてみたらとても腑に落ちる。結局大阪らしさとは?と今の大阪に抱く違和感が解消されるような気分。大衆的なトピックで話も進んでいくため読みやすい。2026/02/04

jackbdc

10
大阪城の隣の博物館で初めて大大阪という表現を知った。100年前に生まれた大大阪という言葉自体も所謂政治的なイメージの産物であった。昨今維新が言う大大阪も同じ。どっちが本家とか争う必要もないし両方イメージで良い。しかし地方政府やマスコミという権威から発信されるメッセージとして少々危うさを感じない訳ではない。耳心地良い目的達成のために正当な手続きを排して意思決定がすすむ懸念が生じるためである。グローバル競争力とローカルの魅力の両得は構造的にあり得ないし、片方だけだって至難の業だという現実を直視しないと。2026/02/23

Ra

4
1923年の関東大震災に対し、1925年には第二次市域拡張により人口一位となった大阪市では「大大阪時代」が到来し、都市行政学者の関一市長の下、経済的・文化的にも時代を謳歌した(ただし1932年の市域拡張による大東京市の誕生、1935年の室戸台風による未曾有の大水害で急旋回)。黎明期においては、大阪放送局設立をめぐり、船場・中之島の"大阪原人"とその既得権益に食い込んだ"新興資本家層"を合わせた"旧勢力"に対し鉱工業等の新産業を担った新興流入層の"新勢力"が挑戦し、その新旧対立が官の介入を招いた(第1章)。2026/01/17

お抹茶

3
1920~1930年代の大阪市を大大阪と称し,放送,吉本興業,小林一三に焦点を当てる。1925年の段階で,老舗の商家による商人の街の担い手は流入者にとって代わりつつあった。ある放送人は,伝統的なローカリティではなく新しい文化の構築として示そうとした。1930年前後,吉本と漫才を通じた大阪の娯楽文化も消費する人々も,急速に地域的・階層的特質を失い,それが大阪という都市の大成功をもたらした。関西財界人が大阪から阪神間に居住するようになった一方,箕有電軌沿線には新興のサラリーマン階層が多く暮らすようになった。2026/02/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/23017516
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ドワンゴ」にご確認ください。

最近チェックした商品