内容説明
今、日本で一番絶滅に近い固有の鳥をご存じですか。それは小笠原諸島に生息している「オガサワラカワラヒワ」です。以前は本州にいるカワラヒワと同種とされていましたが2020年に独立種だとわかりました。本土のカワラヒワに比べ体は小さく、くちばしが大きいのが特徴です。
著者等紹介
なるかわしんご[ナルカワシンゴ]
1989年生まれ。24歳の時より子どもの本に関わりたいと「なかがわ創作えほん教室」に所属し現在に至る。絵本・商業イラストなど制作をしながらワークショップなどを全国で行う。2018年からは特定非営利活動法人ひだまりの丘で活動をしている。また育児から教育分野で子どもや親に向けてアート事業を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りらこ
24
小笠原諸島に生息しているオガサワラカワラヒワ。日本で11番目の新種でありかつ、絶滅寸前でレッドリスト入り。この絵本は淡々とその生態について描いています。決してやさしくない自然。食物連鎖の一員としての姿も書きながら、そのうえで命がつながっていくことも伝えてくれます。絶滅ということから逃れるために、何かできるのか、またはできないのか、考えてしまいます。2024/05/08
anne@灯れ松明の火
17
新着棚で。今、日本で一番絶滅に近い固有の鳥はオガサワラカワラヒワだそうだ。その現状を知ってもらうためにつくられた絵本。丁寧に、淡々と、その現状を語る。派手さはなく、大声で助けを呼ぶわけでもないが、読んだ人に何かできないかと考えさせる。2024/05/25
ヒラP@ehon.gohon
15
C事業所で読み聞かせしました。2025/04/18
花林糖
11
図書館本。日本で一番絶滅に近い固有の鳥「オガサワラカワラヒワ」。日本で11番目の新種の鳥で、母島と母島属島を行き来している。近年急速に数を減らし、状況を多くの人に知ってもらう為に「オガヒワの会」が発足し、絵本を刊行。小さな島に住む小さな鳥の日常、を派手さはないけれど画力のある絵で伝えています。2024/06/17
timeturner
6
日本で11番目にみつかった新種の鳥、オガサワラカワラヒワ。発見と同時に絶滅寸前だとわかった哀しい種をなんとか守っていこうという趣旨で作られた絵本なんだけど、それにしては本文の情報量が少なく(大人向けの解説は少しだがある)、訴求力が弱い。絵はすごくきれいなんだけどなあ。2024/09/03