内容説明
ロボットやAIをめぐる期待論と脅威論。この「断絶」をどう乗り越えてゆくか?現状の技術水準の正確な理解をふまえ、思想史・社会科学・教育学など多角的な視点から、「人新世」におけるロボット=AIと人間のスリリングな共生のビジョンを具体的に提言する「人新世の人文学」の挑戦!
目次
第1章 汝自身とAIを知れ―AIにはなにができないか
第2章 制約されたデザイン―子ども、発達、ロボット
第3章 恐怖の在処―人工知能はなぜ恐れられるのか―近代社会原理への脅威という観点から
第4章 脱過労社会へ―知能社会における労働と所有
第5章 哲学の忘却―人工知能における心・意識・所有
第6章 共存?―われわれは奴隷を作るのか
第7章 自律機械と日本思想―仏教と武士道における所有について
第8章 責任概念の変貌―自律機械の責任概念への経済分析を用いたアプローチ
第9章 法体制への問い―自然言語処理を組み込んだ自律機械に関する所有と応報性
第10章 教育の変革―初等中等教育と人工知能―学校教育における扱いの検討
著者等紹介
松浦和也[マツウラカズヤ]
1978年、大阪府生まれ。東京大学文学部卒業、東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。東京大学大学院人文社会系研究科助教、秀明大学学校教師学部専任講師を経て、2018年より東洋大学文学部哲学科准教授。専門はギリシア哲学。国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)社会技術研究開発センター(RISTEX)「人と情報のエコシステム」(HITE)研究領域において、「高度情報社会における責任概念の策定」(企画調査・2016年度)、「自律機械と市民をつなぐ責任概念の策定」(研究開発プロジェクト・2017~2020年度)の研究代表者を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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