内容説明
空飛ぶ鳥人、衆人環視下で消えた落語家、一角獣のツノに貫かれた死体…「行き過ぎた技巧派」芦辺拓が生み出した綺羅星の如き名探偵たちが、読むものを奇想とケレンに満ちた「探偵小説」の世界に誘なう。渾身の自撰傑作集!
著者等紹介
芦辺拓[アシベタク]
1958年大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。1986年、「異類五種」が第2回幻想文学新人賞に佳作入選。1990年、『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞受賞。代表的探偵「森江春策」シリーズを中心に、その作風はSF、歴史、法廷もの、冒険、幻想、パスティーシュなど非常に多岐にわたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rosetta
25
★★★✭☆芦辺拓100冊(文庫、再刊含む)と鮎哲賞30周年を記念した企画。森江春策以外にもこんなにシリーズ探偵いたのか。13編の短編集。芦辺拓入門にちょうどいい。2021/03/09
engidaruma2006
10
著者が創造したシリーズ探偵が活躍する短編の中から、1探偵1作品を自選して収録したベスト集。代表的な探偵は森江春策になるが、他にも多くの探偵がいたんだなあ。あまり印象が無い、悪いけど(^-^)。 内容的には本格ミステリを中心に、冒険活劇、倒叙物、怪奇物など多種に渡り、小説以外にもラジオドラマ、歌舞伎台本が入っている。従って統一性は感じられないが、中々面白かった。それにしても、この出版社の「行舟文化」って、ポール・アルテの新刊を出したり芦辺さんに目を付けたりと、ちょっと今後の動向に期待出来そうだなあ。2021/01/18
toshi
10
芦辺拓のシリーズの中から一篇ずつ集めたもの。 芦辺拓はこれが初めてなので、すべて初対面の探偵さん。 どの話も小説として面白いけれど、ミステリとしてはイマイチ。 名探偵が登場しない「輪廻りゆくもの(めぐりゆくもの)」が一番面白いけれど、これも特に謎解きと言った内容では無い。 最後のジュブナイル作品の「からくり島の秘密」が一番ミステリらしかったかも。2021/01/16
Urmnaf
10
芦辺拓のシリーズキャラクター探偵が勢揃いのアンソロジー。といいつつ、作品の多くは森江春策もので、あとは平田鶴子と名探偵Zくらいしか知らないんだけど……と思ってたら。巻頭特典に名探偵図鑑付き!の親切設計。いわゆる謎解き物だけでなく、ファンタジーや時代劇、トンデモなどバリエーション豊富で、中でも並木五瓶ものの歌舞伎台本が目を引く。でもまあ、やっぱり森江春策ものが一番好みではある。2021/01/04
うみ
7
初・芦辺先生。面白かったあ! 巻頭の名探偵図鑑に惹かれて読み始めたわけです。オールスター的なのが好きで。そして全ての事件を堪能しました。ピリッとした短編を怒涛のように読む幸せ。ご自身のキャラクター達への愛が感じられる各物語の解説や後書きが好きです。2021/01/03
-
- 和書
- 麦ソーダの東京絵日記
-
- 電子書籍
- 王女の遺言 2 ガーランド王国秘話 集…