内容説明
この国にはたくさんの“ヌシ”がいる。見る者の魂を震わす全国の御神木を巡り、その秘密を解き明かすはじめての本!すごい御神木69柱!十二本ヤス(青森県五所川原市)、蒲生のクス(鹿児島県姶良市)、軍刀利神社の大カツラ(山梨県上野原市)、武雄の大楠(佐賀県武雄市)、岩倉の乳房杉(島根県隠岐の島町)…ほか。
目次
第1章 いかにして神木となりしか(寄らばクスノキの陰;参詣道のランドマーク;歴史の一場面とともにある神楠 ほか)
第2章 ゆきゆきて神木旅(難波の世界樹;近江の廃村と聖樹;隠岐・島後の怪樹 ほか)
第3章 こんな木を見てきた(山の魔物と12本の御印;みちのく堂ヶ平の御神体;巨木の里の救済者 ほか)
著者等紹介
本田不二雄[ホンダフジオ]
1963年熊本県生まれ。ノンフィクションライター、編集者。おもに一般向け宗教書シリーズの編集制作・執筆に長く携わる。著書・共著多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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みかん🍊
99
これは探偵物の推理小説ではない、樹齢1000年を超える様な大木には神が宿っていても不思議ではない、神木として祭られる大木には威厳と畏怖と神聖さがある、蒲生の楠は中に大きなウロがあり扉があって巨大な空間があるという、そこに入ってみたいが二度と出てこれなくなさそう、楠、杉、ケヤキ、銀杏、ウロや瘤があったり枝分かれしていたり、圧倒する外観の木にには圧倒されました、紹介されている木は九州地方が多く、残念ながら地元の木は紹介されていなかった、お隣の滋賀県の廃村にそびえる「保月の地蔵杉は見に行ってみたい。2020/05/31
けんとまん1007
46
ただただ、圧倒される。何百年と、この世界を観てきた木々たち。いったい、どんなことを考えているのだろうか?実際、自分の眼でみて五感で感じ取りたいと思う。ここまでのものではないが、今年宮当番になった神社の樹を観ても、そう思うことがある。樹・木ならではの存在感。2020/11/21
たまきら
35
圧倒される化け物じみたパワー。上品に神木を撮影した、という作品ではない。撮影者は神への畏れが身に沁みついている、少し形代じみた人な気がした。私たちには未踏の場である地下とも天空とも睦みあえる、数百年の時まで内包した存在。意図せず膝が崩れるような感覚を覚えた。強烈な本だった。…同時に自分の冷静な部分が、「神木って意外と種類が限られるんだなあ、それとも撮影者のバイアスかしら」な~んて思ってました。は~行ってみたい。2024/03/16
そら
35
写真に圧倒されました!衝撃を受けました。異相をしている木が多く、ご神木なのに「怖っ!」て思ってしまう💦今まで私 が神社で見てきたご神木は、ことごとくオモテ杉だったんですね。皆さん、杉には種類があって、オモテとウラがあるんですよー。ウラ杉よりも楠とイチョウも、凄い形相ですね〜。畳八畳分の空洞がある楠、蒲生のクス。見てみたいな〜。九州、遠いな〜😓。とりあえず、大阪の楠たちを見に行きます!2022/07/17
鯖
23
樹齢千年越えの、見る者の魂を震わす全国の御神木を巡り、その秘密を解き明かす本。楠木でもなんでもそうだけど、ひねりが加わって、うろができてっていう過程がいいんだろうなあ…。1000年以上生きてるみなさんはどれもこれも異形のモノといった感じでRPGのラスボスの風格。すごいという感想しかでてこないんだけど、ともかくすごい。すごい本だった。天変地異続出の昨今ですが、どうにかこのまんま元気で、そこに在ってほしいと祈らずにはいられなくなる本だった。2020/07/18