内容説明
視聴率に翻弄される制作現場、局上層部の腐敗、ハニートラップ、社長の椅子をめぐるきな臭い争い、そして番組は裏で巨大な陰謀に操られ国際事件に発展しかねない大問題に発展していく…魑魅魍魎が跋扈する巨大組織に一人の新米テレビマンが立ち向かう!元・日テレのヒットメーカーが痛快に描くエンタメ小説!!
著者等紹介
吉川圭三[ヨシカワケイゾウ]
1957年東京下町生まれ。早稲田大学理工学部機械工学部卒。1982年、日本テレビに入社。『世界まる見え!テレビ特捜部』『恋のから騒ぎ』『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』『特命リサーチ200X』などを手掛け、日本テレビ黄金時代の一翼を担ったヒットメーカー。現在はKADOKAWAコンテンツプロデューサー、ドワンゴ営業本部エグゼクティブ・プロデューサー。早稲田大学大学院表現工学科非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みえ
35
ものすごく面白かった。テレビって何気に観てるけど、制作してる人達ってホントに大変なんだな~と思った。2021/01/30
tetsubun1000mg
11
冒頭の上司の思い付きで中米の紛争国に、ブレイク前の女優とロケに行って収録するシーンは真に迫った迫力。テレビ局にいなければ書けない体を張った地獄の収録現場、視聴率争いの職場など臨場感あふれて伝わってくる。 芸能と興行を合わせのむテレビの世界を覗かせてくれるストーリー。 現場でもがくもテレビマンとして誇りを失うまいともがく玄一郎が魅力的に描かれる。 信頼できる上司やトップの様子、と自分のことしか考えない上司と社長が対比されて会社の権力争いの実態もみせる。一気読みさせる勢いのある小説。 ノンフィクションみたい。2019/07/15
尿酸値高杉晋作
4
ヒールとベビーフェイスが極端かな… 玄一郎側が皆高潔過ぎるような。2019/07/20
tibipuu
3
さすが、そうそうたる番組のヒットメーカーだった作者だけあって、テレビ局の内情を興味深く読むことが出来ました。何処までリアル?全部リアル?(笑)2019/09/25
としし
3
組織人、マスコミ関係は特に面白いと思う。事実は小説より奇なり、をこえ、小説として更に奇になるという面白さ。仕事ができる人だけが立ち入る世界のあり方が、流石仕事ができる人が書いただけあるなと唸る小説。2019/09/04