出版社内容情報
【内容】
わが国における社会保障制度の形成過程と「十五年戦争」とのかかわりについての体系的研究書は皆無である。
本書は戦時下の社会保障の政策主体・厚生省の形成及び社会保障の有力制度の形成・発展について跡付ける。
厚生省、国民健康保険制度、労働者年金保険制度の創設そのものは戦時下日本の社会構造の急激なかつ巨大な変革であった。その変革過程は数多くの集団・個人の相互支援・葛藤の過程でもあった。筆者は、その変革過程の主役を「国家」「政府」「資本家階級」という抽象的な概念で把握するのでなく、より具体的な集団・個人に焦点をあてて分析することとした。それらの集団・個人は「陸軍省」、「内務省」、「逓信省」、「商工省」、「厚生省」、「近衛内閣」、「産業組合」、官僚たちなどであった。
【目次】
はしがき
第一章 戦争と社会保障
第二章 社会保障の政策主体の形成
・厚生省の創設
第三章 社会保障の有力制度の形成・
・国民健康保険制度の創設
第四章 社会保障の有力制度の形成・
・労働者年金保険制度・厚生年金保険制度の形成
終 章 命題群と最終命題
補論・ 日本型福祉国家の形成・発展過程の特徴と産業化
補論・ 竹中勝男の社会福祉理論の到達点とその限界
あとがき
参考文献・参考資料
人名・事項索引
内容説明
本書は、戦時下における社会保障の政策主体の形成及び社会保障の有力制度の成立・発展について跡づける。厚生省、国民健康保険制度、労働者年金保険制度の創設そのものは戦時下日本の社会構造の急激かつ巨大な変革であったが、筆者は、その変革過程の主役を「国家」「政府」「資本家階級」という抽象的な概念で把握するのではなく、より具体的に陸軍省、内務省、逓信省、商工省、厚生省、近衛内閣、日本医師会、産業組合、官僚たちなどの集団・個人に焦点をあてて分析することとした。
目次
戦争と社会保障
社会保障の政策主体の形成―厚生省の創設
社会保障の有力制度の形成(国民健康保険制度の創設;労働者年金保険制度・厚生年金保険制度の形成)
命題群と最終命題
日本型福祉国家の形成・発展過程の特徴と産業化
竹中勝男の社会福祉理論の到達点とその限界
感想・レビュー
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ゆう。
Mealla0v0