著者等紹介
早川鉄兵[ハヤカワテッペイ]
1982年、石川県金沢市生まれ。切り絵作家。滋賀県米原市の山里を拠点に、日々出会う自然や野生動物の姿を伸びやかに描く。精密な切り絵作品にとどまらず、大掛かりなインスタレーションやライトアップを手がけるなど、新しい切り絵表現の可能性を模索している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
55
白鳥が象徴するものを考える。白鳥のつがい、群れ、白色からくるイメージを思い浮かべる。森を治める強い王の意味するもの。それは自然そのものだろうか。白黒の切り絵が、その想像を後押ししてくれる。生きるために必要なこと、謙虚さではないだろうか。2023/02/05
anne@灯れ松明の火
27
滋賀旅行で、長浜市の大通寺さんで、見事な切り絵障子を観た。調べてみたら、切り絵作家 早川鉄兵さんの作品だとわかり、早川さんの絵本があることもわかった。一番気になった「トラクターにのったクマ」は地元県にはなく、こちらが隣市にあったので、予約。おはなしは、古事記を題材にした創作だそうだ。話も面白いが、とにかく切り絵が見事! 最後が特に素晴らしかった。「トラクターにのったクマ」の絵本やそのグッズが、ヤンマーミュージアムにはありそう。次に滋賀に行ったら、ぜひ寄りたい。2023/03/29
まさ
24
話の流れの中で登場する、美しく、動き出しそうな切り絵にうっとり。切り絵の隅々まで眺めて想像が膨らむ。モデルとなる話はあるようですが、この切り絵の世界に入り浸った。素敵な作家さんですね。滋賀県米原のの山里を拠点に活躍中とのこと。ご出身は金沢市ということで勝手に親近感をおぼえてしまう。2023/02/13
うー
14
<絵本>強く若い王子。白鳥の姫と結婚したが、しあわせな暮らしが退屈になってしまい、北の山に住む力の強い神に戦いを挑みに行く。途中で出会う獣たちの「けして敵いっこないからやめておけ」と忠告を聞かず進む王子。愚かだ。 ーとても美しい切り絵。2020/03/13
マツユキ
13
人と獣と神の境が曖昧だった時代、戦を繰り返す強い王子は山の神の話を聞き…。 忠告を無視して、身の程知らずにも、本当に強いものに挑む愚かさ。最後は無事帰れたのかな。お話には惹かれなかったのですが、切り絵の美しい絵本。2021/02/05