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内容説明
類稀な作家性とそれを支える技術力で世界を虜にするスタジオジブリ。見て楽しく、考えて深い、その魅力の秘密を最先端アニメーション研究の多彩なアプローチから解き明かす。
目次
第1章 「ジブリ顔」とは何か―キャラクター造形という協働
第2章 航空機体の表象とその運動ベクトル―宮崎駿『風立ちぬ』の戦闘機は何を演じているのか
第3章 焼跡と池―高畑勲『火垂るの墓』における地域表象
第4章 四大元素と菌の問題系―宮崎駿『風立ちぬ』論
第5章 『コクリコ坂から』と「理想世界」―戦争の記憶をめぐって
第6章 高畑勲『アルプスの少女ハイジ』―ドイツ語版アニメーションとの比較研究
第7章 高畑勲と「大衆と共にある芸術」―『太陽の王子 ホルスの大冒険』と『母をたずねて三千里』の音楽
第8章 動物/人間の境界線の撹乱―高畑勲の動物アニメーション映画
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
76
図書館の新刊コーナーで見つけて。ジブリアニメーションを学術的な対象として真正面から取り組むことを目指した論文集とかで、いろんな大学の教授が書いた論文が収められている。と言うと、かなり難しげに感じるが、中身は、「ジブリ顔」って何かと論じたり、高畑勲の動物アニメーションを紐解いたり、それぞれそれなりに面白く読める評論集とも言える。それにしても、アニメーションの世界も、こういう論文集が出るくらい文化的な位置付けが上がったということか。それはそれで、素晴らしいことだと思う。2023/02/11
スプリント
10
ファンタジー色多めの初期作品からメッセージ色と現実感の強い現在の作品まで取り上げられています。 いまのジブリは少年期・青年期を経て老年期になってしまったのだなと実感しました。2023/05/04
モリータ
7
◆2022年刊。編者は専修大学文学部日本文学文化学科教授。専門は日本近現代文学、アニメーション文化論。全8章+コラム7篇のうち、2章のみ読む。◆第2章 石田美紀「「ジブリ顔」とは何か:キャラクター造形という協働」より:「『長くつ下のピッピ』から『パンダコパンダ』、そして『アルプスの少女ハイジ』に至る過程のなかで、高畑・宮崎・小田部のチームは、演出、キャラクターデザイン、レイアウトを一体化させ、キャラクターの表現を洗練させていった。」「だが、小田部は『未来少年コナン』には参加しておらず、キャラクター(続2023/11/23
tamagotree
1
ちょっと難しそうだったので、”はじめに”で終了。(図)2024/07/22
オラフシンドローム
0
★★★☆☆ ざっと見ただけですが…。 女性の就労や戦争や文化など、ジブリアニメから強引に自論を展開しているところがちょっと好み。時間のある時にちゃんと読みたいな。2023/06/30