内容説明
「虹や月明かり」からもらった膨大な「心象スケッチ」は、繋がり、重なり、変容し、不整合なまま、やがて“心象の大地”として積み上がる。テクストにはらまれる矛盾や齟齬をこそ賢治文学のリアルと捉え、その正体を求めてイーハトーブを踏査し続けた、著者二十五年の集大成。
目次
1 初期作品考―心象の時間(「水仙月の四日」考―斜行する交換系;「かしはばやしの夜」考―喧嘩から心象スケッチャーたちの祝祭へ;「鹿踊りのはじまり」考―終わりのはじまりについて;踊る文字「蠕虫舞手」について)
2 距たりと生成(賢治的食物;大いなる反復者;宮沢賢治における「動物への生成変化」)
3 宮沢賢治と…(映画の子、宮沢賢治;宮沢賢治と活動写真;宮沢賢治と『遠野物語』(講演)
詩人黄瀛の光栄―書簡性と多言語性
詩人黄瀛の再評価―日本語文学のために)
4 少年小説考―メタ心象スケッチと未来の大地(「風の又三郎」論―心象を問う少年小説;宮沢賢治の“郊外の夢”―「ポラーノの広場」論(一)
転位する広場―「ポラーノの広場」論(二))
5 イーハトーブのフィールドワーク(昭和二年、光の花園;宮沢賢治と庭園;『岩手医事』と宮沢賢治;大地の設計者 宮沢賢治―温泉を中心に(講演)
イーハトーブ地理学)
著者等紹介
岡村民夫[オカムラタミオ]
1961年、横浜に生まれる。立教大学大学院文学研究科単位取得満期退学。法政大学国際文化学部教授。表象文化論、場所論。宮沢賢治学会イーハトーブセンター代表理事、四季派学会理事、表象文化論学会会員、日本エスペラント協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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