内容説明
アメリカ海軍大学教授、退役提督、元国防副長官らによる海上戦闘の変革シミュレーション。
目次
人工知能の理論と概念の歴史
AI、自律性、および第三のオフセット戦略―大きな変化の時期に軍事革新を促進する
米国海軍省のビッグデータ、AI、および機械学習への取り組み
岐路に立つ米国海軍―米国海軍における自律型システムの不均一な採用
潜在的な軍事敵対国のAIプログラム―命題と提言
哨戒任務における戦場の革新―戦闘員のためのAIの設計
任務指揮と意思決定の速度―ビッグデータ、人工知能、機械学習は海軍に何をすべきか
海軍のAIの実用化―海上戦闘(海戦)における人工知能の概要
AIによる海軍のインテリジェンス、監視、偵察の実現方法
戦争の速度での通信―海軍の通信の未来と人工知能の台頭
Alによる海軍の指揮統制の実現方法
AIと統合された射撃
人工知能と未来の戦力構成構想
未来戦へのエントリーパス―米国海軍兵学校でのAI教育
マハンを箱に入れてみる―作戦指揮官のための意思決定支援開発の試みからの洞察
「海上ハッキング」孫子―世界のAI/サイバー空間紛争における欺瞞と海軍
無人自律性と人間の意思決定のためのAIに対する障害の克服
海軍の戦略と戦術に対する人工知能の影響
AIの未来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てっき
3
上司が貸してくれたので読んだ本。中身は米海軍関係者達によるAI(実態はML)を如何に指揮統制等の海上作戦に取り込むのかに関する論考。といっても、秘密に触れそうな話を除外するため、かなり概念的な話が多く、ある程度海上での軍事作戦に関してイメージがないと内容を掴むのが難しいと思われる。また、原文もおそらく読み辛い上に、訳がかなり酷い。内容が入って来ないレベルな文章が散見される。しかし、内容そのものとしても特に興味深かったのはアナポリスにおける教育についても付言していた事くらいで、あとは至極一般的な内容だった。2024/03/02