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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猫路(ねころ)
14
当時の音楽業界の事も知れて、スティーブ・ライヒなどの影響も受けているだろうとか、SFに当てはめようとする考察は興味深かった。明晰夢を音で表現したかったという彼は、まさに私の明晰夢の絵のようだ。思うように描けないのもなんだかやるせない。2024/06/04
しゅん
11
エイフェックスツインのアンビエントな94年の名盤の分析。「みんなこのアルバムをビートレスって形容するけど、実際ビートあるよね?」っていう蓮實重彦っぽいツッコミからはじまり、ダンスや弦楽、映像作品などとの関係性からも考察される。もともと好きなアルバムだけど、新しい聴き方ができそうで楽しい読書。2019/03/28
はにまる
3
エイフェックス・ツインのアルバムはどれも突然変異的で、その後のシーンへの影響がどのようにあったか文字通り計り知れないのだが、比較的影響がわかりやすいのがこの Selected Ambient Works Volume IIだろう。本書はアルバムの登場からその後の影響までを綴っている。このアルバムのトラックには元々曲名がないのだが、一般に流布している曲名がファンがつけたものだったとは知らなかった。自分のiTunes上ではCDDBから取り込んだ曲名がついているが、AppleMucisで見ると番号だけだった。2020/08/08
両目洞窟人間
0
エイフェックス・ツインの『セレクテッド・アンビエント・ワークスvol.2』、その音楽、明晰夢の話、それが発売された頃の話、レーベルとの契約の話、当時のネットの話、レイヴとチルアウトルームの話、その音楽による影響の話、その音楽を使った映画やダンスの話。 あの音楽を中心にして、たしかに存在した世界や歴史が膨大な取材をもとにSF小説のような文体で語られる(本編でもニューロマンサーの引用あり)。 メイキング・オブ……な本ではないけども、たしかにあった世界や歴史が残ってる。90年代とそれ以降の世界の一片。2021/09/15
河村祐介
0
音というよりもギョーカイ狂想曲的なやつ2019/05/01