感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kei
35
本当に美しい日本語。今日は、私も、たおやかにおしゃべりできそう。(笑)なんという字を書くの?と静かに尋ねる作家の佇まいが、決して多くない行間から立ち上ぼります。また、血縁に薄いと思っていましたが、ほのぼのとした交流があったのですね。それでいて、お気に召す方に対するなんともいえない風情が、妙にエロチックに感じるのは、春の気配のせいでしょうか。 2018/03/09
那由多
7
親類の女性が美しい日本語で綴る、川端康成の思い出。上品で繊細な文章は、血筋なのでしょうか。逸話ネタで知ってた川端像とは違い、「おじ様」と呼ばずにはいられない素敵なおじ様振り。川端が源氏物語を訳してみたいと思っていたとは。もし実現していたら、源氏の君の男としての心情が際立った作品ができたのではないかと残念に思う。2018/05/04
備忘録
2
ノーベル文学賞作家、川端康成の親族が語る、思い出の数々。事前に目にしていたエピソードから、色々とぶっ飛んだ人なのかと思いきや、終始穏やかな紳士といった雰囲気。著者は女性ですから、それも関係しているのかも。異性には優しい人だったのかもしれませんね。山菜に季節の花と、口にするものまでお上品で、上流階級な香りが漂っています。考えてみれば旧家出身ですもんね、川端康成は。2020/03/05
まふ
2
川端康成、おじ様呼びがとても似合いますよね。そしていろいろと、思い出のなかで紹介される食べ物が美味しそうで、食べたい…。2018/05/10
ekoeko
1
気難しそうなイメージの川端康成でしたが親しみがわきました。美しい日本語、季節の流れ、おいしそうなお料理に和みます。2018/02/15
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