内容説明
ゆうびんやさんの運命は。謎の洋館。待ちうけるおばけたち。幻想的な作品世界で人気の画家・網代幸介が描く、てんやわんやな配達奇譚。異世界への扉を開く、傑作絵本の誕生です。読者対象、0歳~100歳超。
著者等紹介
網代幸介[アジロコウスケ]
1980年東京都生まれの画家。空想から生まれた物語や実際に見た夢が描かれた世界には、人、動物、架空の生物など愛おしいキャラクターがちりばめられており、観るほどに親しみが増していく。装画や演劇のビジュアルなど様々な仕事を手がけるほか、2018年には小学館より絵本『サーベルふじん』を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
95
著者の網代幸介が醸し出す不思議ワールド。夢に現れる幻想的な世界を描いた原画に、音を合わせたような大人の絵本。妖怪のような、お化けのような生き物が蠢く洋館に、配達人が待ちに待ったてがみを、うえの主に届けます。きしししし、ぶしししし、ししししし、ひしししし、うしししし、ぐしししし、びしししし。妖怪たちは大喜び。てがみがきたな、うれしいな。デザインの大島依提亜の「し」のフォントと、表紙の切手とスタンプも粋ですね。おどろおどろしいけれど愛すべきミシマ社の絵本です。2021/08/11
seacalf
79
凝ったつくりの広〜いお屋敷に郵便屋さんが手紙のお届けもの。郵便受けに入れるのでなく、おどろおどろしい屋敷内を不安そうな表情で突き進むのが可笑しい。案の定、色々なお化けがまとわりついてくる。誰が何のために手紙を出したのかは語られないが、手紙が到着しただけで歌え踊れの舞台が用意されてもうお祭り騒ぎ。終始不安げな表情の郵便屋さんだけど、ほんわかしたお化け達がいっぱい登場して全然こわくないし、とても賑やかで楽しそうな雰囲気の絵本。ディズニーのホーンテッドマンションが恋しくなってしまった。もう随分行ってないなあ。2021/10/29
吉田あや
76
画家・網代幸介さんの怖かわワールド全開のダークファンタジー絵本。ホーンテッドマンションのように異界の住人ひしめく謎の館の対象年齢は0歳から100歳超。心の準備が整ったら懐中電灯片手にきしししし。足元にもこもこ漂うマシュマロおばけちゃんを越え、カーペットから立ち昇る魑魅魍魎の洗礼を受けたら、睡蓮の咲く破裂した水道管と噴水の水の間を通り、レースを纏ったクラゲ犬のようなゼリーオバケと共に水面を漂い、もうそこはポストマン イン ワンダーランド!(⇒)2021/10/12
nuit@積読消化中
60
おすすめですよ!きししししぃ〜♪2021/07/21
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
49
網代さん、2作目。楽しみでした。郵便を届けに行ったのは廃墟。仕事とはいえ、郵便屋さんも大変。「きしししし」と手紙を待つ不気味な幽霊たち。あ~、この世界観好き。2021/10/06