内容説明
恋愛、結婚、出産、更年期…今ではほとんど語られなくなった、人類の深い知恵をもう一度。酸い甘い、古今東西、人の生き死に。越境する思考が、先が見えない時代の足元を照らす。
目次
1章 恋も愛も超えた関係
2章 感情のタメ、時のおもり
3章 からだが喜ぶことをする
4章 「活躍」の形はいろいろ
5章 家で生まれて家で死ぬ
6章 女を生きるのは楽しい
エピローグ―わたしたちは、みんな、ほめられたい
著者等紹介
三砂ちづる[ミサゴチズル]
1958年、山口県生まれ。兵庫県西宮市で育つ。京都薬科大学卒業。ロンドン大学Ph.D.(疫学)。津田塾大学多文化・国際協力学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かりんとー
12
(図書館)三砂さんの身体論はいつも目から鱗です。生とか死とか性とか、普段ネガティブに語られがちなものをうまーくポジティブに語る。おすすめ! 「幼い人なら誰でも育てさせてもらえるわけではなく、逝く人なら、誰でも看取ることを許されているはずもない。身近な世話をさせてもらうことは、特権であり、 世話をさせて貰う人は選ばれている。 世話をさせてもらうことは、信頼と社会的承認との果てに、可能なことなのである。」2020/11/21
宮崎太郎(たろう屋)
10
自宅での出産、自宅で迎える死、私たちの先代が当たり前にこなしてきた多くの事を現代の人は圧倒的未経験で来てしまった。こんな時代を生きる私たちは誰もみんな立場は同じで上も下もない。だから一人一人が支え合うには情があったほうがいい、私もあなたも許し合えた方がいい。三砂さんの男にも女にも注がれる上に溢れる言葉が心地よい。きっと何度も読み返す一冊になります。2020/05/24
もも
9
本屋さんでパラパラ中身を見て面白そうなので買ってみると、以前読んだオニババ化する~の著者の方だった!凝り固まった考えがスーッととけていき、そういう考え方もあるんだ!ととても勉強になった。 自宅分娩とオムツなし育児は特に興味深い。2021/02/24
りょう
7
雑誌に連載したエッセイをまとめたもの。いろんな気づきがいっぱいあって、すごく面白かった。今月出会った本のなかで、ピカイチ!2023/03/24
まるまる
7
優しい本。50代でだいたい自分の人生に決着が着く…。 なるほど、結婚、出産、仕事、家庭…だいたい決着着いてくるものね…。息を切らしながら必死で走ってきたけれど、今となっては忙しいながらも経験してきてよかったと思える人生のいろいろ。特に今の毎日の中で活かせている、いや、活かしていきたいと思う。還暦までは、精一杯走り続けよう。御縁あって自分が与えられた場所で!!2022/07/03
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- 和書
- 通商彙纂 第10巻