内容説明
文化人類学、マジョリティ/マイノリティ研究、社会学、言語学、口承文芸学などさまざまな専門研究分野の最新成果を凝縮した1冊。
目次
巻頭言 新しいアイヌ学へ
対談 いま、アイヌを語る意味
第1章 ダイジェスト「アイヌの歴史」
第2章 世界から見たアイヌ
第3章 もっと知りたいアイヌのこと
第4章 アイヌ研究の最前線から
インタビュー 現在進行形のアイヌ文化
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
2
研究する側とされる側の垣根 脱植民地化議論を封じる意図 自分たちのいいとこどり アライとしてのアプローチ カムイサウルス学名の由来 村再生の物語 交易ディアスポラの時代 高い海洋資源依存率 古代日本の文化要素 3国家の資源争奪 民族共生象徴空間ウポポイ 非合理でリスク満ちた狩猟採集社会という見方 いつまでもフラフラできない側面 ヨーロッパ基準の一方的な見なし 元軍の骨鬼攻撃 大シーボルトのコレクション ビーズアイランド 癒しと自己回復のプロセス2025/05/14
さな
0
放送大学の面接授業の予習として。ちょうどこの本が出た2024年10月にウポポイを訪れ、その前にはアイヌ語研究者の中川裕先生の授業も受けている。そういう背景があって読み進めたが、まだまだ表面的な理解しかできていないことに驚いた。特に、最後の北原モコットゥナシ先生による、アファーマティブアクションに対するマジョリティの反応には思うところも多い。研究される者としてのアイヌ自身による寄稿が多く、視点が変わる。ただし、ひとつひとつの文章が短いので、学びとしては少し物足りなさがある。2025/03/16