内容説明
ある朝、檻舎に向かうとオランウータンの孤児がタオルをかぶっていました。いつからそうしていたのでしょうか。頭からつま先までタオルにくるまり、じっと壁を見つめています。さびしい、かなしい、お母さんに会いたい。言葉を話さなくても、孤児の言いたいことがわかるようでした。
著者等紹介
柏倉陽介[カシワクラヨウスケ]
1978年、山形生まれ。受賞:2020ワイルドライフ・フォトグラファー・オブザイヤー(都市自然部門入賞)。2015PX3パリ写真賞(野生動物部門金賞・地球写真部門金賞)、レンズカルチャー・アース・アワード2015(単一写真部門2位入賞)。2014国際モノクローム写真賞(ランドスケープ・フォトグラファー・オブザイヤー2014)。2013ナショナルジオグラフィック国際フォトコンテスト2013(自然部門入賞)。2007ネイチャーズ・ベスト・インターナショナル・アワード(自然と人々部門入賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
150
愚かで最凶の人類による森林破壊&オラウータン再生の記録です。「絶滅危惧種オラウータンを救え」と大声で叫びたい。 https://aandf.co.jp/books/detail/back_to_the_wild2024/03/27
たまきら
40
新刊コーナーより、表紙に一目ぼれして。さびし気な孤児のオランウータンの画に涙しました。本当なら親がいたはずの子。密猟?森林火災での迷子?理由はわからないけれど、孤児たちはここにいて、また「森の人」になるための訓練を受けます。でも、「人間は森を返してくれるだろうか?」という言葉が、先日のマレーグマの絵本とつながります。人間が奪ってきた数多くのもの。わたしたちが元のものを返す約束ができない中、今日も動物たちが住み家を追われているのです…。2024/06/04
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