内容説明
日本の山は多彩で、同じ風景の山は一つもない。これは日本の山が古くからの様々な年代の地質からなり、地質が異なると山容も植生も変わるからである。大陸から分離した後、日本列島では隆起が始まり、火山活動も盛んになった。本書は5億年の歴史を繙き、日本の山の地質・地形と自然ができるまでを俯瞰したユニークな試みである。山を愛する読者必読の一冊。
目次
日本最古の鉱物、礫、岩石
日本列島の地質の生い立ち
日本の山地、山脈の形成
大陸のかけらの岩石でできた山々
五億年前の日本列島誕生のころの地質からなる山々
五億年前~三億年前の飛騨外縁帯などからなる山々
三億年前の石灰岩と変成岩―舞鶴帯、秋吉帯、三郡帯
二億年前~一億年前の付加体がつくる山々―美濃・丹波帯、秩父帯、足尾帯
手取層(礫岩層)にできた山々
一億年前~六〇〇〇万年前の領家帯と濃飛流紋岩からなる山々
一億年前の付加体・四万十帯からなる山々
四万十帯と同じころの地層や貫入した岩体からなる山々
北海道の山々の生い立ち
二〇〇〇万年前の地質からなる山々
一四〇〇万年前の火成活動でできた山々
一〇〇〇万年前以降の新しい地質でできた山や海岸
六〇〇万年前から三〇〇万年前の岩からなる山々
三〇〇万年前以降に活動した火山と隆起した山並み
著者等紹介
小泉武栄[コイズミタケエイ]
1948年、長野県生まれ。東京学芸大学名誉教授。東京大学大学院理学系研究科博士課程単位取得退学。理学博士。専門分野は自然地理学、地生態学。「松下幸之助花の万博記念奨励賞」(松下幸之助花の万博記念財団)、「日本地理学会賞優秀賞」、「沼田眞賞」(日本自然保護協会)などを受賞。元日本ジオパーク委員会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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