内容説明
苛烈なビルマ戦線を生き延びた著者が、捕虜収容所で染料を使って描いたのは、1匹の陽気なカエルの冒険談。森の魔女や小人達、チョウやカメが生き生きと活躍する。75年前、収容所で生れた夢のような絵本がよみがえる。
著者等紹介
渡邉勝三郎[ワタナベカツサブロウ]
1916(大正5)年、福岡市博多西町(旧町名)に生まれる。福岡中学、明治中学、明治大学予科を経て1940(昭和15)年、明治大学卒業。ラグビー部に在籍していた縁で三井ラグビー倶楽部からスカウト。三機工業に入社。翌年、小倉北方野戦重砲兵第五連隊に入隊。満州興凱に駐屯する。1944年、ビルマ戦線動員。終戦後は捕虜としてビルマ国内数カ所の収容所で過ごす。1946年7月~1947年4月、マンダレーの収容所でアーティストの仕事をする。似顔絵、壁画、将校宅の飾り付けなどを行う。1947年6月、復員。福岡市の八千代建設株式会社に2004(平成16)年1月まで勤務する。87歳で退職。2012年11月、95歳で死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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