内容説明
岩手県では「忠臣」、青森県(津軽地方)では「大悪人」と言われる相馬大作は、なぜ大砲による津軽藩主暗殺を企てたのか?その思想と事件の全容に迫るカギはロシアと蝦夷地にあった―。戦後埋もれた“近世の大事件”を“激動の令和”に呼び覚まし、丁寧な解説を加えた歴史ファンの必読書。
目次
序章 激震
第1章 南部藩と津軽藩
第2章 幕藩体制と北辺防備
第3章 蝦夷地の場所経営と北辺防備の方針
第4章 幕府の蝦夷地経営と警備の動向
第5章 幕政と蝦夷地の異変
第6章 連続する凶事と志の変節
第7章 津軽候要撃未遂事件の顛末
第8章 直轄廃止と松前藩復領
終章 大作の遺志継承者
著者等紹介
下斗米哲明[シモトマイテツアキ]
1950年(昭和25年)北海道三石町(現・新ひだか町)生まれ。1966年、北海道立静内高校入学。郷土史クラブに所属し、縄文・擦文・アイヌ期遺跡の発掘調査に参加する。また一年間、休学して自転車で日本を一周、城郭などを見て回る。1970年、北海道庁に入庁。福祉・環境・広報などの業務につく。2011年、北海道立アイヌ民族文化研究センター副所長を最後に北海道庁を退職。道新文化センターや札幌市生涯学習総合センターちえりあでの歴史講座の講師を務める。現在、北海道下斗米会(相馬大作の会)事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。