内容説明
各国の地中に広がる“ひきこもり”の豊穣な世界にようこそ!ひきこもり歴35年、「世界ひきこもり機構」(GHO)を創設した50代の著者がインターネットで海外のひきこもりやその支援者と対話。そこから見えてきたひきこもりの真実とは―
目次
フランスのひきこもりギードの場合―ぼくは孤独が好きなんだ。パソコン、ベッド、安らぎがあれば十分さ。
フランスのひきこもりテルリエンヌの場合―ひきこもりになんて、なりたくなかった。
中国のひきこもり
アメリカの元ひきこもりショーン・Cの場合―“伝統的な男性性”をぼくに期待するパパは敵だと思った。
アルゼンチンのひきこもりマルコ・アントニオの場合―いじめる側を擁護する学校なんてごめんだ。
インドのひきこもり
インドの元ひきこもりニティンの場合―私たちは自分自身になるために少し時間が必要なだけなのです。
イタリアの社会心理学者マルコ・クレパルディとの対話―彼らを助けたい、いや、「ぼくら」を助けたいのです。
父との最後の電話
パナマ共和国のひきこもりヨスーの場合―ぼくはゴミだ。カスだ。負け犬だ。このままでは死んでしまう。
フランスのひきこもりアエルの場合―ひきこもりになってぼくはようやく自分を生き始めた。
スウェーデンのひきこもり
バングラデシュのひきこもりイッポの場合―ぼくは自分で自分を部屋に監禁するようになったのさ。
フィリピンのひきこもりCJの場合―日本のひきこもりはなんて恵まれているんだ!
カメルーンの元ひきこもりアルメル・エトゥンディの場合―解決や成功を得る場所は“社会”の中だけとは限らない。
北朝鮮のひきこもり
フランスのひきこもりジョセフィーヌの場合―醜くて、軽蔑に値して、病的であるのは社会の方よ。
台湾の映画監督廬〓〓との対話―ひきこもりにとって理想的世界はどんなものですか。
著者等紹介
ぼそっと池井多[ボソットイケイダ]
1962年、横浜生まれ。ひきこもり当事者や経験者の声を発信するメディア「ひきポス」の編集委員。大学卒業を目前に控えた就職活動中にひきこもり始め、以後、形態をさまざまに変えながら断続的に35年ほどひきこもっている。2017年、「世界ひきこもり機構」(GHO)を創設。近年は、長期化・高齢化したひきこもり当事者とともに、家族のための語らいの場「ひ老会」や「ひきこもり親子 公開対論」を主催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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