家をせおって歩いた

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家をせおって歩いた

  • 村上慧
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 夕書房(2017/04発売)
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  • サイズ 20判/ページ数 304p
  • 商品コード 9784909179005
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0078

出版社内容情報

あの閉じ切った生活からの脱出を試みるのだーー発泡スチロール製の白い家を担ぎ、日本国内を移動しながら生活した美術家の369日。あの閉じ切った生活からの脱出を試みるのだ
ーー発泡スチロール製の白い家を担ぎ、日本国内を移動しながら生活した美術家の369日。

2011年、友人と借りたアトリエの鍵を受け取った日に、東日本大震災と福島第一原発事故が発生。「僕たちは閉じ込められている」――著者は3年後、自らのあり方を変えるべく、驚くべき移動生活を始めた。
これは、発泡スチロール製の家を担ぎ、徒歩で移動、毎晩出会った人の敷地に移住しながら絵を描き、考えつづけた著者の1年間の全記録である。
自らの足で歩き、見知らぬ人とかかわることによって見えてきた、日本の真の姿とは。

SNSで話題沸騰、各地方紙がこぞって報じ、小学生向け月刊かがく絵本「たくさんのふしぎ」も完売した、あの「歩く家」の真相が、いま明らかになる!

春 2014年4月5日?6月13 日
あなたは僕であり、僕はあなたである/あの閉じきった生活からの脱出/自分を笑えない人が他人のことを笑う/いつも「すでに出発している」/北上開始/車輪などつけてはいけなかった/体を公共に消失させる/風がもろに直撃する/「いますでに美術家です」/向かい合う家が一緒につくったカレー/下市交流会/「そこ」に近づいている/「家の絵を描かなきゃ」/海岸線が通れない/自分の居場所を定めてはいけない/スピードの落差/これで食えない世界がどうかしてる/ハーレーのサイドカーでツーリング/銭湯が減っている/家がちゃんとあること/自分で歌えばトラックに勝てる/「それじゃ世の中まわんねえよ」/「どこでもドア」はいらない/飛んだ瓦

夏 2014年6月14日?8月31日
気にかけてくれる人がいる/安静にしすぎてはいけない/日常に回収されていく/基礎しか残っていない家/「歩く家がいるらしい」という発想/なんで歩道がないところがあるのだ/毎日誰かになにかをもらっている/住んでいた土地を土に埋めるということ/装置と現場の断絶/切実さの塊みたいなビニールハウス/
公共の人/越喜来南地区復旧拠点/釜石ラーメン/体が大黒柱になる/「情報もってる?」/移動を常態化する/灯籠とダンプカー/景色はきれいだけど、蚊がたくさんいる/温泉巡り/歩くことは土地と踊ること/一人でも賑やか/駅をつくるという暴力/十和田湖の交差点/一周回って楽しいと感じる瞬間/ここはホテル鹿角/日本の未来/土地のもつ歌は、タイトルとは別のところにある/ババ
ヘラが先か、熊が先か/「旅のお方、食べてくれ」/遊園地みたいな家/知らないまま通り過ぎる無数の街/招かれざる客/道の駅の住人/「ここに蛇が死んでます!」/まずは動きはじめないと/自分から数えて三番目の物語が見たい/日常を終わらせるために/盆休み/歩く日々に戻る/「麦」と書いたペットボトル/「日本十周です」/全部「フリ」に過ぎない/毎日違う家に生きている/雨が
ずーっと降っている/敷地は持ち歩くことができない/「ちょっと失礼だけど」/速く行ける乗り物ほど安くするべきだ

秋 2014年9月1日?11月30日
おこわ事件/風呂までの冒険/「私はもう終わった人だから」/雨が降っている。もう服がない。/話が止まらん彼女/深刻になるのは死んでからでいい/会う人にはまた会うのだ/編集された世界の住人/あの夜に感謝/「まつしろ現代美術フェスティバル」/被災地はどこか遠くじゃなくて/「なんかスピード感が足りないんですよね」/それぞれの日常がはじまる/迷うことへの迷いを消したい/「個人的には応援したいんですが」/「だってみんな家は持ってるじゃない」/状況の中でいかに遊ぶか/敵を攻撃するつもりで家の絵を描く/ハエになればいい/規則にはかなわない/親不知の洞門/台風十九号/「ワタリやっとるのか」/責任者に出会えない日/神輿を担ぐ/美術が好きだと言える人間で良かった/国って僕たちのことじゃないのか/日本が冬に入る準備をしてる/理解から逃れつづける/二つの川に挟まれた町/アップデートされる身体感覚/歯を磨きながら国道を歩く/「君は面白いけど、まだまだやれる」/越前市のファニチャーホリック/高雲寺の離れの一室で/切実な居場所/「お寺ってそういう場所やからな」/山の上で自給自足生活しとる夫婦/怒りの矛先がわからない/最低限の明かりの下で/「福島からなにを学んだんだ」/峠を越えたら都に入る/「植木鉢を運んでもらえる?」/日本全体が自分の体になる/寒いですけど生きてます

冬 2014年12月1日?2015年4月8日
すべては無事に冬を越すために/システムを回す/たこパ/ミカンはおいしくて食べやすい最高の食べ物だ/集団の小学生/過去を清算しにいく/「手荷物ってことで別料金なしで載せます」/大分は神戸よりも寒い/身体が年末モード/「いいんですよ、人間なら」/時給バイト/なにがなんだかさっぱりわからないから、とにかく歩く/一点の交差点/湧き上がる怒りを、忘れちゃいけない/フ
ンドーキンマンションの中で寝た/うずうずする/奇跡が起きた/敷地はジョイフルの駐車場/土地の話が聞けるのがうれしい/旧道を行くか、バイパスを行くか/「ホワイトハウスならまだあります」/ミカンとセメントの町/「社会と距離を取る」の意味/一週間寝込む/「おふなでのゆ」/春が近い/告知/嘘でもまた聞きでもない日々/なりゆきに任せる/芸術のテクネーとしての側面/遅いものが速いものに対して鳴らすクラクションがない/なんか知らないけどめっちゃ死にそうなんですけど状態/「世界を再編していくことが生きることだ」/希望をもちつつ、力を抜く/自分の生活を制作する

移住を生活する1?182 2015年4月17日?4月29日

あとがき

村上慧[ムラカミサトシ]
1988年東京都生まれ。2011年、武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業。美術家。友人と借りたアトリエの鍵を受け取った日に東日本大震災が発生。2014年4月より発泡スチロール製の家に住む。
著書に『家をせおって歩く』(「たくさんのふしぎ」372号、福音館書店)がある。主な個展に「移住を生活する 1?182」(2015)、グループ展に「瀬戸内国際芸術祭」(2016)、「吉原芸術大サービス」(2015)、「六本木アートナイト2013」(2013)など。第19回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)入選。
satoshimurakami.net

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感想・レビュー

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パフちゃん@かのん変更

46
これTVで見たことがあります。やらせ番組だとばっかり思っていたら作者は芸術家さんだったのですね。発泡スチロールの家を担いで歩き、国内を移動しながら生活する。各地の民家の絵を描き貯める。最終的に「たくさんの地域の家のペン画」と「僕の家」を同じ空間に展示する。という目的。25歳の2014年4月5日~2015年4月9日まで。テントをもってサイクリングで移住生活をする人はいるだろうけれど、自作の家を背負って歩く人はこの人だけだろうね多分。2018/07/18

さすらいのアリクイ

16
日本各地へ自作の家を背負って歩き、夜は家を置いてくれるスペースや家を探し、そして朝になるとまた家を担いで歩き出す…という芸術活動をされた方がその活動内容と活動中に思ったこと、遭遇したことなどを記録した本。読んでいて頭がくらくらしました。自作の家を置いてもらうためにお寺やお店にお願いに行くことだとか、家になぜ滑車を付けなかったのかとか、いちいち「今読んだことは何だったのか?」ということを再確認する頻度がかなり多かったので。目的地に向かう旅ではなく、自分の行動にはどんな意味があるか? を追求した旅の本かと。2017/06/17

かやは

10
「移住を生活する」を実践する美術家である著者の、家をせおって歩いた1年間の日記。家を背負って歩いているという著者をいぶかしがる人も多いけど、積極的にサポートしてくれたり面白がってくれる人もいることを嬉しく思った。速さを重視するせいで見落としているものがありすぎることに気付く。便利さの裏には失われてしまうものが必ずある。速く便利に簡単にしていくと、その作業自体はどんどんつまらないものになってしまうんだろう。車の運転も、オートマは楽だろうけど楽しいのはマニュアルの方だろうと思う。2019/11/30

kuukazoo

8
定住、仕事、貯蓄etcを前提とする生活を疑い発泡スチロール製の家を担いで関東→東北→北陸→近畿→九州をほぼ徒歩で移動しながら生活した若き美術家の1年間の日記。歩くのは大変だ。同じ10kmなのに首都圏と地方では全然感覚が違う。行く先々で家を置かせてもらう場所(敷地)の交渉をし、至近距離を猛スピードで走る車に怒りつつ歩く。twitterやテレビや新聞で彼を知った地方の人々が彼の「家」を訪れ宿やご飯を提供したり当時結構有名人だったのか。日本ゆえ可能だったアクションかもしれないが1年間よく心が折れなかったなと。2021/10/20

UNI/るるるるん

3
やっと読み終わった…ウルフの『波』をあいまに読み始めてしまったからどちらもなかなか進まずにいた。日記、ブログ、芸術家の考えること、日常のこと、すれ違う人たち、すべてが興味深くて楽しい読書だった。わたしも歩く人だから見えている景色が近い。家こそ背負ってないけれど。2023/02/13

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