ハルキ文庫 時代小説文庫 菊花ちらし―木挽町芝居茶屋事件帖〈５〉

篠 綾子【著】

角川春樹事務所（2024/01発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 256p／高さ 16cm
• 商品コード 9784758446112
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

実りの秋。人気役者の甥で、美男と評判の喜八が仕切る芝居茶屋かささぎでは、秋なすにしめじ舞茸、新生姜など、滋味あふれる食材を豊富に使った料理で客をもてなしている。
そんな折、下総から江戸へ遊山にやってきた、お菊という美女と冴えない大男という二人連れがいた。
そのお菊に、店内に居合わせた久作と名乗る男が菊若水という化粧水を買わないかと持ち掛ける。
喜八は、久作の商いの仕方が気になって……。
料理と芝居、そしてかささぎを舞台に巻き起こる人間模様と、三度楽しめる大人気時代小説シリーズ、第五作！

内容説明

実りの秋。人気役者の甥で、美男と評判の喜八が仕切る芝居茶屋かささぎでは、秋なすにしめじ舞茸、新生姜など、滋味あふれる食材を豊富に使った料理で客をもてなしている。そんな折、下総から江戸へ遊山にやってきた、お菊という美女と冴えない大男という二人連れがいた。そのお菊に、店内に居合わせた久作と名乗る男が菊若水という化粧水を買わないかと持ち掛ける。喜八は、久作の商いの仕方が気になって…。料理と芝居、そしてかささぎを舞台に巻き起こる人間模様と、三度楽しめる大人気時代小説シリーズ、第五作！

著者等紹介

篠綾子［シノアヤコ］
１９７１年、埼玉県生まれ。東京学芸大学卒。健友館文学賞受賞作『春の夜の夢のごとく―新平家公達草紙』でデビュー。短篇「虚空の花」で九州さが大衆文学賞佳作受賞。主な著書に『青山に在り』（日本歴史時代作家協会賞作品賞）。主なシリーズに「更紗屋おりん雛形帖」（歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞）など多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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[真理そら]

今回は菊がテーマ。なかなか役が付かなくて自棄な気分に流されていく役者が２パターン登場（こういう話は好きだ）。美しい自分が記憶に残らないことに傷ついている自分に驚く喜八の心理や、美しい奥方と巴屋のつながりなどの謎を残して次作に続く。栗名月御膳と芋名月御膳では女性客の多さから栗の方が人気だろうけれど甘すぎる気がしないでもない。どちらも美味しそうなので両方頼んで半分こしたいかな。

2024/02/10

[kagetrasama-aoi（葵・橘）]

「菊花ちらし」木挽町芝居茶屋事件帖 第五巻。このシリーズ、完結まであと一巻になりました。巴屋の正体はまだ暴かれず、ちょっと焦れったい気持ちです。しかも今巻の最後に謎の女人（美女）が登場、こちらも次巻で謎が解けるんでしょうね。この事件帖、一冊づつ正月、春夏秋冬で、それぞれの季節に合わせた料理を茶屋で供せられる趣向で、今巻は秋の “菊花ちらし” です。凄く美味しそうで折しも秋、作ってみようかな、と思っています。

2024/09/23

[陽ちゃん]

シリーズ5作目。松次郎さんの作る季節の御膳が美味しそう。喜八たちは化粧水の菊若水をめぐる悪事を暴くために小屋を借り切って大芝居をしたわけですが、お客さんはサクラだったのかしら？まだまだ接客も女心にも疎い喜八ですが、そこがいいのかもですね。

2024/02/05

[へへろ～本舗]

料理が美味しそう！そしてお膳料理の美しそうなこと。おあさちゃん、萌えポイントをしっかりと踏まえた喜八と弥助への演技指導、尊い。

2024/01/22

[bvbo]

シリーズ５作目。菊の季節。売れない役者が化粧水詐欺を起こす。料理は秋の芋と栗の御膳対決。毎回舞台貸し切りで大丈夫なのか。謎の奥方はどう関わるのか？

2024/05/31