内容説明
父亡きあと、姉と会うために帝都をめざすリグ一行は、その途上で名高いオーの塔に立ち寄った。金属でできた不思議な塔の内部には、この世界が十九の“壁”で区切られていることを示す巨大な球儀が吊られていた。これまで誰一人越えられなかった“壁”の外を、誰がどうやって描いたのか?その後、特殊能力をもちいて幾多の試練を乗り越えていくリグたちを最後に待っていたのは、“壁”と王家にかかわる驚くべき真実だった!
著者等紹介
カード,オースン・スコット[カード,オースンスコット] [Card,Orson Scott]
1951年、ワシントン州リッチランドで生まれる。その後、カリフォルニア州、アリゾナ州、ユタ州で過ごし、ブリガム・ヤング大学とユタ大学で学ぶ。現在は、妻とともにノースカロライナ州グリーンズボロに住んでいる。アナログ誌1977年8月号掲載の短篇「エンダーのゲーム」でデビュー。この短篇を長篇化した『エンダーのゲーム』とその続篇『死者の代弁者』で二年連続してヒューゴー賞とネビュラ賞を受賞する。以後、SFだけでなく、ノンフィクションやファンタジイ、歴史小説、普通小説と幅広い活躍を続けている
中原尚哉[ナカハラナオヤ]
1964年生、1987年東京都立大学人文学部英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ryuetto
14
長編シリーズの第1巻ということで、中途半端なところで続くになるんじゃないかと心配していたが、思いの外、そうでもなく、最初からの伏線はちゃんと回収されていたし、リグの育ての親が何者だったのか、囲壁とはなんなのか、丁寧に解説してくれた。確かに、本当の冒険はこれからです! と言わんばかりのラストだけれど、そういう終わり方をする物語はいくらでもあることだし、これはこれで、一つの完結した作品として読むことはできるんじゃないかな? と思う。 シリーズものだという理由で読むのをためらってしまうのはもったいないですよ。2015/04/12
Xiebet
12
面白かった。続編も是非翻訳して欲しい。が、原文が読めるようになったほうがいいんだろうなあ。そんなに売れるものでもないんだろうし。エンダーのシリーズも最新?は翻訳されなかったし。あゝ。英語嫌い。2014/12/20
shiman
12
面白いものをたくさん読めるに越したことはないのですが、最後まで読めるかわからないシリーズを読むほど虚しいものはない・・・その創造された世界が魅力的であればあるほど。分厚くてもいいから、あと1、2冊ですっきり終わってくれること希望、かな。絶対無理だな。2014/10/24
いちろ(1969aMAN改め)
10
via_kindle。異能者による時間転移が彼らの行動のミソになるのだが、文章で彼らの理解を同時に取り込んでいくのは正直難しかったっす。が、大きな意味でざっくりと捉えながらの読了でおよそ物語は堪能できたと思います。そして、大きな物語のプロローグであったことを知ります。まさか、これから大きな波がやってくるとは!・・・どうしよう、楽しみだ。早く続きが読みたいよ。2014/05/15
けいちゃっぷ
9
それにしても、イントロの訳分からん状況は質量不変の法則に反しないのか? 本文も念入りにチェックすれば、タイムパラドックスがでてきそうな気も。 まあ、面白かったからいいけど、『エンダー』同様1作で十分に堪能したので続きが出てもパスだな。 416ページ 2015/10/15