感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
13
恥(シェイム)…生きづらさの根っこにあるもの。岩壁 茂先生の著書。恥をかきたくない。恥をかくのは怖い。恥の存在が生きづらさにつながる。だったら恥の存在を肯定すること。恥の存在を肯定することで自己肯定感が高まる。恥の存在を否定することで自己否定感が高まる。自己否定感が高まるとつらくなるだけ。自己否定感が高まると生きづらくなるだけ。自己否定感を高めるのではなくて自己肯定感を高めること。恥を受け入れること。2023/06/18
トラバーユ
6
恥に関する本はこれで2冊目。短いがすごくよくまとめられていて良書だと思う。「本当の勇気とは弱さを認められること」と基本的には同じ内容だと思う。実家の方でも家庭内での問題をなかなか他者にオープンにする勇気がなくて、悶々と苦しんでいる。ものすごく勇気がいるが、周囲にオープンにすることで、恥の感情は瞬く間にしぼんでいく。これからも恥を感じていくのであるが、その感情とうまく付き合えるようになっていきたい。猿も恥を感じるというのは驚きだった。進化的に古い感情でもあるのだ。2019/06/16
アイロニカ
4
恐れ、怒りと潜在的なネガティブ感情について調べてきたので、3つ目の恥についても考えを深めたかった。自分は社会的本能というか欲求が弱いのか、恥じ入る感情が盲点になりがちと感じている。思えば幼少期は随分恥ずかしい思いをしたものだが、中学時代に針が振り切れて反転か封印をしてしまったか。この本では“恥”を自己イメージや社会の規範を守るための警告的な感情として考察している。他の書籍では“罪悪感”として一括りにされることも多いが、関係修復か遠ざかる孤立か目的意識の向かう先で区別しているのが興味深い。2022/05/11
マリ
2
ほかはすばらしくおおいにうなずきながらよんだ。しかし途中疑問なところがあった。空虚な主婦が娘に男に慎重になれというのも恥の植え付けという。これはあまりジェンダーバイアスを理解してない。充実した女性もシングルの女性であっても、若い女の人にはそう思ってる。本人に伝えるかはわからないけど。女性差別がひどく、ジェンダーギャップ指数120位(2021年現在)の国は特別に考えないといけない。アスクや岩壁氏はそのようなことをしらないで執筆したとみた。2021/10/19
たらこ
2
恥の感情について知りたかったので。トラウマケアに生かす。2021/05/09