世界史リブレット人<br> ラシード・アッディーン―モンゴル帝国期イランの「名宰相」

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世界史リブレット人
ラシード・アッディーン―モンゴル帝国期イランの「名宰相」

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  • サイズ A5判/ページ数 96p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784634350236
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C1322

出版社内容情報

イランを支配したモンゴル帝国の一ウルス(国)、イル・ハン朝において、ワズィール(宰相)として権勢をふるい、モンゴル帝国史の第一級史料となる歴史書『集史』を編纂した政治家・歴史家、ラシード・アッディーン。ユダヤ教徒の医師であった彼は、イスラームをみずからの信仰に選び、ガザン・ハンの改革を支え、イル・ハン朝がイランのムスリム王朝として立つ道を、文化政策をとおして切り拓こうとした。西アジア・イスラーム史における「モンゴルの時代」を映す鏡ともいえる、彼の生涯をたどる。
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〈目次〉
問い直されるモンゴル帝国時代史と「名宰相」像
①モンゴル帝国のイラン征服とイル・ハン朝の成立
②イル・ハン朝のイラン統治体制と危機の到来
③ディーワーンの長ではない「ワズィール」の登場
④新生イスラーム国家建設の苦闘
⑤『集史』が描いた新しい世界像
⑥ラシードの死とイル・ハン朝の滅亡

内容説明

イランを支配したモンゴル帝国の一ウルス(国)、イル・ハン朝で、ワズィール(宰相)として権勢をふるい、モンゴル帝国史の第一級史料となる歴史書『集史』を編纂した政治家・歴史家、ラシード・アッディーン。ユダヤ教徒の医師であった彼は、イスラームをみずからの信仰に選び、ガザン・ハンの改革を支え、イル・ハン朝がイランのムスリム王朝として立つ道を、文化政策をとおして切り拓こうとした。イル・ハン朝に並走したその生涯は、西アジア・イスラーム史における「モンゴルの時代」を映す鏡といえるだろう。

目次

問い直されるモンゴル帝国時代史と「名宰相」像
1 モンゴル帝国のイラン征服とイル・ハン朝の成立
2 イル・ハン朝のイラン統治体制と危機の到来
3 ディーワーンの長ではない「ワズィール」の登場
4 新生イスラーム国家建設の苦闘
5 『集史』が描いた新しい世界像
6 ラシードの死とイル・ハン朝の滅亡

著者等紹介

渡部良子[ワタベリョウコ]
1969年生まれ。東京大学文学部東洋史学科卒業。博士(文学、東京大学)。専攻、前近代イスラーム期イラン史、モンゴル支配期イラン社会文化史、ペルシア語官僚技術の歴史。現在、東京大学文学部ほか非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

電羊齋

11
ラシード・アッディーンとイル・ハン朝についてのコンパクトかつ貴重な概説書。外来政権かつモンゴル帝国の各部族・集団、イラン系官僚などの寄り合い所帯であり、正当性、統治体制の確立と権力闘争に悩まされたイル・ハン朝の歴史がうまくまとめられている。また『集史』の枠組が詳しく紹介されている。特に『集史』の「モンゴル史」部分がモンゴル帝国の構成を忠実に描く一方で、イスラーム的人類史観にも基づいている点が興味深かった。東西の知の交流を背景とし、その担い手ともなったラシードの生涯とその時代について面白く読めた。2024/11/16

MUNEKAZ

11
幾度の延期からようやく出たラシード・アッディーンのリブレット。彼の事績だけではなく、イル・ハン朝期のイランを知れる内容になっている。ユダヤ教徒の家庭に育ったペルシャ人が、モンゴル系君主の治めるイスラーム国家で宰相を務めるという、この時代らしいコスモポリタンな雰囲気が面白い。またラシードが『集史』の編纂などを通して、モンゴルの伝承とイスラームの歴史を接ぎ木して、外来のイル・ハン朝に正統性を生み出そうとしたこともコンパクトに説明されている。イル・ハン朝を真正面から扱った一般書は余りないので、貴重な一冊。2024/11/10

sovereigncountr

2
政治家・歴史家ラシード・アッディーンをモンゴル帝国期の時代文脈のなかで捉え直した労作。イラン・イスラーム文化とテュルク・モンゴル王権の緊張関係のなかで育まれたその遺産を捉えようとする姿勢には脱帽。2024/11/29

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