内容説明
元刑事、社会の仕組みを語る。「これだけは発達凸凹の人たち、支援する人たちに覚えておいてほしい!」司法の論理と特別支援教育が出会う一冊。自由に生きていくためにこそ、社会のルールを知っておこう!
目次
第1部 共存のためのルールを知る(警察と特別支援教育;なぜ職務質問されるのか?;犯罪になるときとならないときの違いを知っておこう;被害も加害も避けたい 性犯罪について;他人の正義とどう折り合うか 名誉毀損・業務妨害;他人のものを盗んではいけない 窃盗について)
第2部 鬼手仏心の遵法教育(刑事として、支援者として、そして一人の人間として、凸凹のある人たちにどう接してきたか?;教育について 人は自由を好む生き物である;ダメな自分を愛せるか)
著者等紹介
榎本澄雄[エノモトスミオ]
株式会社kibi代表取締役。愛媛松山生まれ。松山北高校卒業。早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒業。警視庁警察官拝命後、都内最多件数の告訴事件を抱える麻布署刑事課知能犯捜査係主任刑事として、最古参の捜査員となる。社会的反響の大きい詐欺・横領・名誉毀損事件を数多く担当。六年あまりで警視総監賞四件、刑事部長賞七件、組織犯罪対策部長賞三件受賞。株式会社kibi代表取締役として、東京練馬を中心に非言語教育、言語教育、遵法教育を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さなごん
10
花風社の浅見さんとの対談形式。そのため、最初思ってたのとは違ったけど、この言い分はわかるなと思うところが何か所かあった。この筆者の人単独の著書も読んでみたい。2018/05/28
kazuki
5
「生命・身体・財産」が脅かされないように対応する、「鬼手仏心」など、ここ数ヶ月ぼんやりと感じていることが、筆者の言葉と繋がって整頓された。2018/08/25
おはじき
4
「ありのままでいいんだよ」という呼びかけだけでなく、自由と規律、両方が必要なはず、というのには全力で首肯したい。2018/03/19
もずく酢
0
発達障害であろうとなかろうと、ありのままでいたいと言う思いはあるだろう。 でも、ありのままの自分が他人に迷惑をかけてしまい、結局自分も嫌な思いをする事もある。世の中に隠されたルールは、場所や人によって異なり、読み解くのは難しい。 著者は刑事の視点から、本当にやってはいけない事はルール化されていると述べている。そして、刑事はそのルールを超えないように、サポートする存在。著者の経験から来る言葉は、とても興味深く参考になる。2022/08/19
パンダマン
0
刑事になった動機や刑事を辞めた動機など、人間として最も大切な事が著者の経験談を交えて書いてあり、大変感銘を受けました。2019/06/06