内容説明
長年の被差別部落におけるまちづくりや同和教育の実践には、現在の子どもの貧困をはじめとした社会問題の解決に資する価値がある―。本書のねらいは、コロナ禍において、社会課題がより一層複雑化・多様化し、日本社会全体で社会的不利を抱える層により一層の不利が重なる中で公私連携・官民連携等を通じていかに社会的包摂を実現するのか?それを実践書として示すことにある。
目次
序章 問題の背景
第1章 富田地区における部落解放運動の歴史と「包摂型のまちづくり」への転換
第2章 富田地区における多セクターとの共創による包摂型のまちづくり―社会的不利を抱える子どもたちや家族の包括支援「子どもの居場所づくり事業」
第3章 高槻市域全域を対象としたネットワークの創出―市域広域包摂的なみまもり・つながり事業「フェーズ1」
第4章 高槻市域全域を対象とした官民連携の仕組みの構築―市域広域包摂的なみまもり・つながり事業「フェーズ2」
第5章 高槻市全域を対象とした包摂型モデルの形式―市域広域包摂的なみまもり・つながり事業「フェーズ3」
第6章 全体のまとめと考察
著者等紹介
岡本工介[オカモトコウスケ]
一般社団法人タウンスペースWAKWAK業務執行理事兼事務局長、関西大学人権問題研究室委嘱研究員、大阪大学非常勤講師、大阪公立大学非常勤講師、宝塚市人権審議会委員。大阪大学大学院人間科学研究科(修士 人間科学)、社会福祉士。大阪府高槻市に生まれる。2002年以来、毎年渡米し、20年以上にわたってネイティブ・アメリカン居留区でラコタ族の人々と出会い、ともに生活する中で彼らの伝統的儀式や生き方、自然観に深く触れ、親交を深める。また、放浪の旅の中、様々な国立公園やアメリカ南部を旅し、黒人公民権運動の指導者であるキング牧師のルーツを訪れる。現在は、高槻市富田地域に基盤を置き、社会福祉士として社会的包括のまちづくりに携わる一方で、大学の研究員や非常勤講師、市町村の審議会委員等も務める
志水宏吉[シミズコウキチ]
大阪大学大学院人間科学研究科教授。専門は教育社会学、学校臨床学。日本学術会議会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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