内容説明
私がお目にかかれる患者さんはほんの僅かです。ですから、多くのがん患者さんに、放射線治療はがんの正当な標準治療なのだということを、お伝えしたいのです。
目次
序章(がん細胞は放射線に弱いのです;放射線治療事始め ほか)
1章 放射線治療を知ろう(こんな治療法です;放射線治療は怖くない ほか)
2章 放射線治療の最前線(スタッフ;放射線治療の手順 ほか)
3章 治療法を決める(治療法を決めるために知っておくべきこと;おもな治療法 ほか)
4章 それぞれの病気での放射線治療(乳がん;前立腺がん ほか)
著者等紹介
笹井啓資[ササイケイスケ]
順天堂大学大学院医学研究科放射線治療学主任教授。1957年2月6日生。新潟県出身。1981年3月弘前大学医学部卒業。1990年3月京都大学大学院修了(医学博士)。天理よろづ相談所病院医員、京都大学医学附属病院助手、スタンフォード大学客員研究員、京都大学医学部講師、助教授をへて2000年4月順天堂大学医学部教授、2002年11月新潟大学大学院医歯学総合研究科教授、2009年6月順天堂大学医学部教授、2013年4月現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hirocchi
10
医療従事者です。まだまだマイナーな治療手法かもしれません。ただ、病気によっては非常に効果的かつメリットも高いことがあります。難しい病気はセカンドオピニオンを受けたいですね。怪しげな民間療法にはご注意ください。2022/02/03
funuu
6
1957年生まれの著者。私は1956年生まれ。能力の違いに驚く。編集者にもっと断定的に書いてくれと言われとある。確かに今まで読んだ癌治療法はこれで治ります的なものでプラス副作用がある的なものだった。治療副作用について丁寧にかかれてある。ただ癌疑いの私が読むと治療のつらさ副作用に目がいく。この本を読むとやや暗くなる。本当はそうなのだろう。ただこの本は売れない。放射線治療に二の足を踏みそう。医師としては優秀。なかなか難しいですね。2022/07/17
もけうに
3
ド素人が読んでもとても理解しやすい。がん治療=手術or抗がん剤というイメージしかなく、放射線治療の存在自体最近知ったくらいだが、本書を読むとかなり知識が増える。何事もそうだが、放射線にも光と影がある。2022/04/04
さつまいもが好き
1
放射線治療について分かりやすく書かれており、とても勉強になった。また、文章が丁寧で著者の人柄が表れてると感じた。 2022/02/07
しまちゃん
0
多くのがん患者さんに、放射線治療はがんの正当な標準治療なのだということを、お伝えしたいと書かれた一冊です。乳がん、前立腺がん、脳腫瘍、鼻・口・のどのがん、肺がん、食道がん、胃がん、・・・とそれぞれの病気での放射線治療について具体的に分かりやすく書かれています。がんの治療は手術のほうがよい場合、放射線治療のほうがよい場合、薬剤の治療がよい場合、何もしないほうがよい場合など色々あります。同じ病気でも、患者さんのお体や生活の状況で治療方法は変わります。放射線治療についてもっと多くの人に理解して欲しいと思いました2022/06/23