内容説明
最先端の研究内容が小学生でもわかる!
目次
第1章 医学のスゴイ科学者(免疫でがん治療の常識くつがえす―京都大学特別教授・本庶佑先生 研究の豆知識;攻撃止めるブレーキ細胞の発見―大阪大学教授・坂口志文先生 研究の最前線 ほか)
第2章 生物学のスゴイ科学者(DNAはかけらの集まりだった―名古屋大学教授・岡崎令治先生、名古屋大学名誉教授・岡崎恒子先生 インタビュー;部品みたいなたんぱく質―名古屋大学名誉教授・郷通子先生 インタビュー ほか)
第3章 化学のスゴイ科学者(見えないものをつくるプロ―米国コロンビア大学名誉教授・中西香爾先生、米国ハーバード大学名誉教授・岸義人先生 研究の最前線;よごれに強い素材は偶然から―東京理科大学栄誉教授・藤嶋昭先生 研究の最前線 インタビュー ほか)
第4章 物理学のスゴイ科学者(周期表に「ニホン」の名前のせる―理化学研究所・九州大学教授・森田浩介先生 インタビュー;電気抵抗をゼロにする法則―東京大学卓越教授・十倉好紀先生 インタビュー ほか)
第5章 地学のスゴイ科学者(地球に酸素っていつできたの?―東邦大学准教授・山口耕生先生 インタビュー;地球の底を研究室で再現―東京工業大学教授・東京大学教授・廣瀬敬先生 インタビュー ほか)
特集 ノーベル賞(2012年ノーベル医学生理学賞 京都大学iPS細胞研究所所長・山中伸弥先生;2015年ノーベル医学生理学賞 北里大学特別栄誉教授・大村智先生 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なま
11
★4.5 これスゴイ!自然科学の第一線で活躍する「スゴイ科究者」29人が登場し、難解な研究内容が小学生からでも理解出来る平易な文章(ルビも有り)で綴られる。分野は医学、生物学、科学、物理学、地学。29人のうち、約半数に当たる科学者へのインタビューでは幼少期や興味を持った物、外国の研究者とコミュニケーションは取るのか?等、様々な視点からの質問に答えてくれているのも魅力的で化学の世界にのめり込む。研究の豆知識もあり。彼らのおかげで世界は進化し続ける。2022/08/31
美東
11
この本で紹介されている29人の経歴に注目すると、全員が国公立大学出身で、さらに、北里大学の大村智教授と旭化成の吉野彰氏を除いて、主に活躍してきた研究機関もほぼ国公立である。 6頁 京都大学の本庶佑教授へのインタヴュー ”研究を進めるうえで、困ったことはありますか?” の問いに対し、" (前略)もうひとつは「研究費を稼ぐこと」。アイデアは自分のなかにあるけど、それを実現させるにはお金を集めなければならないんだ。” との答え。研究費の相対的な不足が、私立理系大学で研究することの困難を推測させる2020/12/31
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
ノーベル医学生理学賞の本庶佑先生のインタビューから始まり、『医学のスゴイ科学者』本庶佑、坂口志文、満屋祐明、遠藤章『生物学のスゴイ科学者』岡崎恒子、郷道子、森和俊、竹市雅俊、平野達也、沈建仁・神谷信夫鳥居啓子、根井正利『化学のスゴイ科学者』岸義人、藤嶋昭、ノーベル物理学賞ー吉野彰『物理学のスゴイ科学者』森田浩介、十倉好紀、細野秀雄、古澤明、中沢正隆、香取秀俊、佐藤勝彦『地学のスゴイ科学者』山口耕生、廣瀬敬、巽好幸、金森博雄『特集ノーベル賞』医学生理学賞ー山中伸弥、医学生理学賞ー大村智、物理学賞ー梶田隆章2020/04/04
あおい
8
すごい発見や発明をした29人の科学者の研究をわかりやすく紹介。ノーベル賞を受賞した本庶佑さん、山中伸弥さん、大村智さん、梶田隆章さんのインタビューも。息子は物質をものすごく冷やすと電気の流れにくさがゼロになる十倉好紀先生の超伝導体の研究が面白かったそう。2021/11/07
ルピナスさん
7
数々の日常の当然が、元は不思議又はアイデアとしても存在しなかったものであり、その発見の過程にワクワクし通しだった。研究成果を出すまでの地道な努力が必要で、これを成し遂げてきた先生方を突き動かす好奇心の強さ、逆境でも探求心を失わない粘り強さ、不確かなことを楽しむ積極性や心の切替え方法など、生き方そのものも参考になった。学びというのはある教育機関に入って終わるものではない。学びたいという気持ちの根底に来るのは幼い頃いかに遊んだか、何に興味を持ったかという原体験。子供たちの今を大切にしてあげたいと心から思った。2020/10/17
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