出版社内容情報
2024年NHK大河ドラマ『光る君へ』の主人公は紫式部!
平安時代に、今なお世界最高峰の長編小説である『源氏物語』を書いた女性、紫式部の生涯をコミックで描きます。
あまり裕福ではない平安貴族の娘として生まれた紫式部は、学問に熱心だった父の影響で、当時は女性は学ばないものとされていた漢文の教養を身に着けました。しかし、なかなか良縁に恵まれず、二十代の時には、国司となった父について越前国(現在の福井県)ですごしたこともありました。その後、結婚して娘が生まれますが、夫が急死してしまいます。
そんななか、紫式部は「物語」を書き始めます。その物語『源氏物語』は、次第に貴族たちの間で評判となっていきました。そして、当時、最高権力者として力をふるった、藤原道長の命令で、道長の娘の中宮彰子付きの女官として宮中で仕えることとなります。紫式部はなれない宮中生活に戸惑い、自分と物語を政治利用しようとする道長には複雑な思いを抱きます。
やがて、『源氏物語』を中心に、学問を大切にする空気が中宮彰子の局に広がり、それは中宮彰子とその夫である一条天皇との関係を変え、道長もまた「物語」の力を認めてていくのでした。
こうして紫式部が残した『源氏物語』は現代にまで残り、世界中で読まれています。
内容説明
2024年NHK大河ドラマ『光る君へ』主人公!平安時代、世界最高峰の古典小説『源氏物語』を執筆した女性!
目次
第1章 昔語り
第2章 栄華の後
第3章 憂き世の浮舟
第4章 源氏の物語と宮中
第5章 権力の政、寛仁の政
紫式部を知るための基礎知識
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
32
大河ドラマをつっこみながら毎週楽しんでいる娘。このお話では、夫・宣孝の描写が気に入ったようです。今も世界中で読まれている枕草子と源氏物語が持つ「言葉の力」がとても印象的に紹介されていて、高い教養が生む雅な文化を堪能しました。ただ、源氏物語はそれほど詳しく紹介されていません。2024/06/12
紅生姜
4
コミック版なので娘らも手にとっていたが、私も面白く読めた。年表を見ると、詳しいことはあまりわかっていないようで、だからこそ光る君へを楽しめるのかもと思う。それにしても天皇の周りはどうしてこういつの時代も不穏なのか。短命なのも仕方ない気がする。平安では全くない時代に、賢く力強く生きた紫式部や清少納言らが今脚光を浴びているのが嬉しい。学問って大事だね。2021/09/10
☆ひとこぶラクダちゃん☆
3
紫式部の人生を漫画でわかりやすく書かれていて面白いです。 大河ドラマ『ひかるきみへ』の内容とは違いますが、ドラマも面白いです。2024/02/10
波
1
【図書館】大河ドラマを観ているから、読んでみようかと思って読んだけど。ファンタジーと歴史!!の違いにちょっとびっくりした😄加来先生の講演会に参加して、ますますそう思った。ま、ドラマはドラマで楽しいんだけどさ。柄本くんがかっちょいいからね😍2024/02/01