内容説明
中学校生活も落ちついてきた詠子。自分や身近な人たちの内面と向き合うきっかけと立て続けに出あいます。お母さんはなぜ言葉屋にならなかったの?進化する技術に心の種を。本当の恋は何色?お別れに必要な言葉とは…
著者等紹介
久米絵美里[クメエミリ]
1987年、東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。「言葉屋」で第5回朝日学生新聞社児童文学賞を受賞、『言葉屋 言箱と言珠のひみつ』でデビュー
もとやままさこ[モトヤママサコ]
1982年、神奈川県生まれ。武蔵野女子大学文学部日本語日本文学科卒。イラスト・書籍の挿絵などで活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Rin
55
[借本]時間がまた少し進んで、世界もまた少し広がっていた。仲のいい男友達なのか、それとも特別な感情が向く相手なのか。そんなちょっぴりほろ苦くて切ない感情がにじみ出ていた。それぞれが曖昧にしていた部分がはっきりしてきた。もちろん、それだけでなく人工知能とは?人にとっての色とは?という私にとっても興味深い話もあった。嬉しい、楽しいだけではなく傷つくこともある。逃げていてばかりじゃいけない。自分らしさを探して、友人たちの関係にまた一歩踏み出した詠子は少しずつ成長している。最後まで読むとやっぱり次が気になります。2018/01/21
たるき( ´ ▽ ` )ノ
51
今回も、より深みを増した内容になっていた。人工知能になぜ心が必要なのか、初めて理解できた気がする。言葉を発する時は、相手の気持ちをよく考えて話すようにしたいと心から思った。2018/02/25
アルピニア
48
詠子ちゃんの著しい成長を感じる巻。特に心に残ったのは、「世代スキップ」。親子だと近すぎる。祖母と孫だと「適度な距離感と温度感でお互いを見ることができる」「世代をひとつスキップするだけで、こんがらがった親子や家族の問題がほどけることもある」との言葉に納得してしまった。お母さんの「言鈴」に込められていた言葉が切ない。他の3編も今時のAIについて考えさせられたり、伊織くんの様子&恋の行方が気になったり。「恋は、選べない」詠子ちゃん、そうなんだよ・・。そして逝ってしまった人への七色の手紙。私も今度送ってみよう。2018/08/02
hirune
41
【Kindle】控えめでおとなしく いかにも強引な人のいいなりになっちゃいそうな詠子だけれど、意外に芯の部分はしなやかで強靭な妥協しない強さがあるようですね。確りした中学生だ。人工知能の発展の未来には その有効性も危険性も確かにあると思うけど、人は作れるものは必ず作り出すと思うので、山さんと川さんのように安全性をじっくりと考える人々がいてほしいなと思います☆2018/06/20
はな
40
図書館本。ちょっとずつ心も体もちゃんと成長して自分を咲かせようとしている感じで詠子のことをどうしても娘目線で見てしまいます。実際娘は中学生で思春期だし…。人の想いとそれに伴って紡がれる言葉はらせんのように絡まりながらつながっていくのかなと思いながら読みました。詠子の成長楽しみな1冊。2018/01/20
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