感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
59
書店に行ったとき、何だろうと目についた一冊。文庫より小さいのに、目立っていました。作者は「深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと」のスズキナオさん。このエッセイ(エッセイと言うより、ぼやきです)は、無駄な力が入っていない、でも脱力でなく、しっかり作者の人間性が伝わってきます。うん、うん同じだ、そうな気持ちにさせてくれます。2020/09/09
かもすぱ
12
大阪千鳥橋のシカクで購入。エッセイ集。文庫本の幅が狭いくらいのサイズで、それが面白くて買った。小気味よく嫌味のないエッセイ。才能のある凡人だと思った。生活で普通は捨てる感情を拾う才能。読み終わった後でサイン本だったのに気づいた。2023/12/10
イワハシ
8
最近気になる著者のエッセイ集。けっこうどうでもいいような話が延々続くのだが、そこがいい。古くも新しくもない、独特の立ち位置を感じる。本のサイズが独特で(妙に小さい)、気軽に持ち歩いて欲しいのかなと 2022/02/10
チェアー
8
なんということもない日々。 でもそういう毎日のことは書けないものだ。それを掬って、手のひらの上に載せて、どうだと見せるようなエッセイ。 見たほうも、ふーんとしか言いようもないのだけど、なんだか後に残る。 そういう毎日の積み重ねが、大きな社会への抵抗になっている。2020/11/16
sazen
7
★★★★★特殊な版型といい、それに合わせた文字の組み方といいかなり好き。手の中にしっくりくる。「ぼやき」なのにずっと読んでいられる。お顔を存じ上げないのに、文章からご本人の姿が想像できるような親しみやすさがある。取材先で飲み食いしてばかりな話は、プロとして如何なものかと思ったが、でも、プロでもこんな感じなんだと変に安心した。あー!俺何やってんだよ!と本人が目の前で叫んでいるような臨場感(笑)。2021/04/20