感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しろくま
13
親切で丁寧に接していたつもりが、子どものためになっていないということは多々ありますね。主体性を潰しているのです…。わかります。この本、かなり爽快でした。手を抜いているわけでも、嫌われようとするわけでも、開き直っているわけでもなく、人権に配慮し、実情に合わせて変わっていいのだと思いました。常々、違和感を感じていたことが、そうだよね!と納得できました。2022/09/18
あべし
6
1学期。私の学級は随分と落ち着きがありませんでした。私は、少しでも理想の学級集団へ育てるために、声をかけ、準備し、できていなければ徹底的に教えできました。この結果、2学期の初めに言われないと動けない子たちを見て、感じました。 「1学期、色々と教えすぎたのかもな」 この考えをさらに強化する本でした。 ① 子どもたちに任せることは何かを考え、やるように指示を出す ② 掲示には、なるべく子どもの作成したものを貼る ③ 給食の価値を再度教え、やらせる この3つを明日から実践していこうと思いました。2022/10/10
totuboy
5
本当に子どもが自分の頭で考えるために、子供の立場に立ってもう一度学校教育を見直していこうと述べている。先日改定された生徒指導提要にも、生徒指導は本人の意思を大切にして、本人がどうしたいか、そこに教師がどのように力を貸すか、という本来の生徒指導の在り方が改めて示されている。何でもかんでもきょうしがやっておいて「あげる」ことは実は子供たちの力をそいでしまっているのだ。しかし改めて思うのは、やはり日本は教師一人が持つ子供の数が多すぎる。本当の意味でこの本のような指導ができるようになるためには、その改革も必要。2022/12/31
かるー
4
読み物として面白かった。ただ、現状その考え方をそのまま現場に応用できるかと言えば微妙。良くも悪くも教師という職業は世話好きなお人好しが多いだなと思う。だが、その世話好きお人よしがかえって子供の成長を妨げていることを私たちは自覚しないといけない。2023/10/02
kenji yabuta
3
痛快の一言に尽きる。ここまで学校の何とも言いにくいところに斬り込んだ書籍は近年見なかった。親切のつもりでやっている事は誰のためなのかを問い直すきっかけとなる一冊である。若手の頃はピンと来なかったかもしれない。今なら大きく頷ける。2022/08/18