目次
泣きつつに締む
時間の鏃
禾を吹く
健闘と
展翅図
ルリユール
久保田の萬壽
つくも神めく
まだ僕でいい
落葉ふすふす〔ほか〕
著者等紹介
永田淳[ナガタジュン]
1973年、滋賀県生まれ。同志社大学文学部英文科卒。1988年、「塔」短歌会入会。2009年、第一歌集『1/125秒』により第35回現代歌人集会賞受賞。現在、「塔」選者。青磁社代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あや
22
旅行詠と挽歌が好きです。ご家族を詠んだ歌も良い。 すみません火を貸してくれませんかのごとき気軽さに戦争前夜2023/07/23
双海(ふたみ)
8
青磁社代表の永田淳による第4歌集。歌人、編集者として、また、父、夫、時に息子として詠い続ける著者。多彩な顔のどれが欠けてもこの一集は生まれなかっただろう。光の鱗を求めて、いま謐かなる湖へ漕ぎだす如く。「塔」選者に就任以後の445首を収録。「せつなさを取り戻しつつある雨を髪から襟に夕べ垂らして」「汀まで秋が迫っていたことを知りたり君の冷たき素足に」「平べたくなりて女の眠りいるかたえの闇に身を沈めたり」2023/06/28