内容説明
自然とは何か、生きるとは何なのか―心を揺さぶる言葉の数々とともに、主義主張を超え、年代を超えて詠まれたさまざまな俳人の「いのちの俳句」を今、未来へ贈る。蛇笏賞・読売文学賞・小野市詩歌文学賞を受賞した句集『萬の翅』から五年。はじめて語られる震災詠一〇〇句の背景。
目次
第1章 震災一〇〇〇日の足跡(茅吹く蘆に祖霊を見る;瞬間を切り取る詩、俳句;無名の力;俳句のこれから)
第2章 一〇〇〇日以後(「自然」と「人間」はどう詠われてきたか;「言葉の力」のありか;みちのくの虫たちと俳句;津波に消えた句会;時間の止まった町;狼からのメッセージ)
第3章 震災詠一〇〇句 自句自解
著者等紹介
高野ムツオ[タカノムツオ]
1947(昭和22)年、宮城県生まれ。阿部みどり女、金子兜太、佐藤鬼房に俳句指導を受ける。2002(平成14)年、鬼房の意を受けて俳誌「小熊座」主宰を継承。2014(平成26)年、第五句集『萬の翅』により第六十五回読売文学賞(詩歌俳句賞)、第四十八回蛇笏賞、第六回小野市詩歌文学賞を受賞。現在、蛇笏賞選考委員、河北俳壇選者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件