感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
furoyomi
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読書で得た知識によって、物事の見え方が一変することや、全く異なる物事が繋がる瞬間とかありますよね。 それこそが読書のおもしろさの一つだと思うのですが『寺田寅彦「線香花火」「金米糖」を読む』は、正にそういった”気づき”に導いてくれる本でした。
shuzok
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寺田寅彦の線香花火/金平糖のエッセイを解説。そこでの寺田の問いかけには後続の研究があり,その著者のエッセイが収録されていてかなり興味深かったです。寺田寅彦の問題意識がちゃんと現代に引き継がれていることを知ることができました。寺田寅彦のエッセイは先見の明がある示唆に富むものである一方で尻切れになっていて満足感に欠けることが多いため,本書のような現代的な視点で捉え直す試みは非常に素晴らしく価値のあるものだと思います。2023/08/20