少女まんがは吸血鬼でできている―古典バンパイア・コミックガイド

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少女まんがは吸血鬼でできている―古典バンパイア・コミックガイド

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  • サイズ A5判/ページ数 368p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784908925382
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

少女まんがの黄金時代を築いたのは吸血鬼たちだった! 『ポーの一族』などの吸血ものを総ざらいする本邦初のガイドブック。380頁怒涛の全編フルカラー!
少女まんがの黄金時代を築いたのは「吸血鬼」たちだった!
私設の少女まんが図書館「少女まんが館」を運営する著者が、6万冊の蔵書から吸血鬼まんがを厳選。
『ポーの一族』(萩尾望都)や『夢の碑』(木原敏江)などの名作を総ざらいし、
ユニークな評論を加えた、本邦初の少女まんがガイドブック。
『ポーの一族』など連載当時の扉絵を多数掲載。さらに、《吸血鬼まんがの傑作》と言われる「のろわれた花嫁」(絵・高橋真琴、文・小川真理)を収録。

●はじめに
●吸血鬼少女まんが概論1
【少女まんがの黄金時代を築いたのは吸血鬼たちだった!】
吸血鬼とともに始まった少女まんがの新時代
プラトニック・エロ
自由な血縁
LGBT全面肯定
ドラキュラからエドガー、不老不死から不成不死
精霊型吸血鬼の孤独、永遠の刹那
ホラーとの訣別、吸血鬼ハンターは味方に
死にながらえている
少女まんがが吸血鬼を救う
少年まんがは吸血鬼と戦う
戦う前に愛し、進化する前に深化せよ

●吸血鬼少女まんが概論2
【最近の吸血鬼少女まんが事情】
二〇一六年初夏、『ポーの一族』四十年ぶりの新作
『プレミアチーズ!』に衝撃
『マーガレット』『ショウコミ』『花とゆめ』三誌に吸血鬼少女まんがの連載が!!
『ヴァンパイア騎士』と『吸血鬼と愉快な仲間たち』
少女・女性まんが雑誌の裾野を見渡す
吸血鬼少女まんがは花盛り

●『ポーの一族』シリーズ 萩尾望都 ―十八世紀イギリスの美しきバンパネラの世界―
1ページ劇場   世に初めて、エドガーとメリーベルが登場
すきとおった銀の髪
ポーの村
グレン・スミスの日記
ポーの一族
《コラム エドガー・アラン・ポーの世界》
メリーベルと銀のばら
小鳥の巣
ジョニーウォーカーくんのバラものがたり
1ページ劇場   一九七五年以降のポーシリーズ予告ポエム
エヴァンスの遺書
ペニー・レイン
リデル?森の中
ランプトンは語る
ピカデリー7時
はるかな国の花や小鳥
ホームズの帽子
一週間
エディス
《一九七六年「ポーの一族」カレンダー》
春の夢
《コラム 四十一年後の奇跡》
ユニコーン
《コラム 円らな吊り目》

●『夢の碑』のあとさき 木原敏江 ―吸血鬼少女まんがの永遠のトップランナー―
いとしのアンジェル
緋色のロマンス
銀河荘なの!
大江山花伝
《コラム びきんぐあの末裔、夢の日本鬼史》
花伝ツァ
鬼の泉
《コラム 忘れ草を忘れた日本人》
風恋記
月光城
《コラム 鬼と南朝の『夢の碑』》
それは常世のレクイエム
白妖の娘
《コラム 現実のイバラキの地を歩く―木原敏江「大江山花伝」「鬼の泉」の源流へ―
日本の吸血鬼伝説のメッカ/大江山超絶孤独実地妄想旅/一条戻橋の下にいた白い人
羅城門の俺/薔薇切り少年の故郷へ》

●最終戦争シリーズ 山田ミネコ ―未完のSFファンタジーの広がり―
メランコリーブルー
ベルテーンの魔女
緑の丘の白い家
土曜の夜
ダグラス君シリーズ 1.ハイ・ホルボーン 2.ソールズベリ 3.グリーン・ヒル
《コラム 七〇年代最終戦争シリーズのこと》
《コラム デーヴァダッタとは?》
最終戦争伝説
《コラム 給血鬼》

●一九五〇?一九六〇年代
【まんが吸血鬼革命の夜明け】
紅こうもり(横山光輝)
ひとりぼっちのすずらん(野呂新平)
きりとばらとほしと(石森章太郎)
《コラム バラは敵か味方か》
ピアの肖像(里中満智子)
ばらが泣くとき(原作・立原えりか まんが・青池保子)
吸血鬼(青池保子)

【男性まんが家たちの恐怖ミステリー】
黒髪さま(木山茂)
白い血(浜慎二)
わたしを見ないで!
くもの館(池川伸治)
白衣のドラキュラ
血 血がほしい
ヒルが吸いつく!(古賀新一)
うろこの顔(楳図かずお)
血をすう腕(原作・中岡俊哉 まんが・菅原わたる)

【「鬼と血」のよみものページ】
日本の鬼 西洋の悪魔
もう血を売るほかはない!―大阪の房子ちゃんのお話―
《ミニコラム 『少女クラブ』昭和三〇年二月号のもくじから》
【絵物語とこわい特集の吸血鬼たち】
吸血鬼がほんとうにいた!?
吸血鬼の館
吸血鬼は生きている?
鬼ばばの家
吸血鬼にねらわれた少女
血をすって生きかえった騎士
少女をねらう血ぞめのハンカチ
切手からぬけでた黒いちょう
少女をおそった見えない怪物
血をすう青いばら
さまよう吸血鬼
わたしは狼少女
異人館の白いねこ
吸血鬼ドラキュラ
怪異おさかべ姫
人狼
五回死んだマリー!
親友マルグリータ
のろわれた花嫁
赤いバラのおきて
吸血鬼
血を吸うこうもり老婆
なぞの「はがた」
吸血ぐも
ああ血がすいたい
みえない吸血鬼
生きかえった怪人
おはかにすむ吸血鬼
吸血鬼をふせぐおまじない
血をすわれる少女
吸血鬼の家
わたしは吸血鬼・・・・!?
ああ血がよんでいる! のろわれた吸血少女ペナシア
《ミニコラム 血液銀行とは社会的吸血施設!?/吸血鬼のような鬼ばばは貰い子殺人犯/青いバラの妖しさ/恐くて醜い吸血鬼/血を吸う日本の妖怪ぬけ首/世にもふしぎな妖魔の国/『少女コミック』創刊号とよみものページ/『少女コミック』一九六八年八月号「吸血鬼は生きている」/七〇年代前半少女まんがの革命期/吸血鬼の伝道師 武田武彦/よみものページの雑誌表紙たち》
《コラム 恐怖! 名を変えて蘇る吸血鬼少女まんが》
《コラム 戦後の吸血鬼ブームを犬が下支えした》
絵物語 再録 吸血鬼ドラキュラと少女の愛の物語
「のろわれた花嫁(え・高橋真琴 文・小川真理)」

●一九七〇年代
【若い女性まんが家たちの恐怖ミステリー】
深いむらさき色の…(ささやななえ)
赤い蜘蛛(山本優子)
血ぬられた肖像画(原作・一条明 まんが・松井由美子)
しのびよる影(原作・西谷康二 まんが・菅沼美子)
悪魔をよぶ城(原作・藤木靖子 まんが・杉本啓子)
《コラム 吸血鬼はヨーロッパ辺境の文化》
マグノリアの天使(原作・藤木靖子 まんが・菅沼美子)
暗やみの紅いバラ(杉本啓子)
血を吸う薔薇(西島恵子)
血ぬられた愛(成毛厚子)
悪魔のラブ・ソング(松井登美子)
赤い爪あと(菊川近子)
吸血樹(柿崎普美)

【吸血鬼ラブコメディの夜明け】
彼女は吸血鬼(山本優子)
《コラム 自吸自足の愉しみ》
吸血鬼はおいや?(新谷かおる)
クレージーハウスの同居人(伊丹理央)
ミス?ドラキュラ参上(伊丹理央)
きみの血を…(松本洋子)
《コラム ネアンデルタール人の末裔と鬼の末裔》
ドラキュラ伯爵シリーズ(青木庸)
こうもり城シリーズ(星川とみ)
ヘイ!ハウス(岩本葉子)
おどろき 桃の木 吸血鬼(西尚美)
愛血バンピール(小役丸祥子)
わたしの王子様はドラキュラ?(市川鈴)
《コラム パラサイトという鬼と由良の門を》
【新時代の美しい吸血鬼ロマン】
美しき吸血鬼(飛鳥幸子)
トランシルバニア=レクイエム(星合操)
青い夜の誕生日(神奈幸子)
吸血鬼のアダムへ…(山口明日香)
血を吸うバラ(城章子)
ドラキュラの息子たち(岩川ひろみ)
《コラム 弱点王》
満月の夜にはバラの花を
バラと霧の城(ひたか良)
吸血のデアボリカ(魔夜峰央)
緑の館の吸血鬼(小形啓子)
《コラム 現代人は半吸血鬼》

【大御所たちの華麗なる吸血鬼ストーリー】
花のようなリリペット(わたなべ雅子)
J・スミス氏の赤ちゃん(わたなべまさこ)
薔薇にくちづけ(里中満智子)
ベルサイユのばら外伝「黒衣の伯爵夫人」(池田理代子)
十字架に血のさかずきを(高階良子)
ドラキュラ館は大騒動!(青池保子)
花炎鬼(牧美也子)
《コラム 吸血鬼は狭間をさ迷う》
永遠の女王ヒミコ(石森章太郎)
満月城へようこそ(忠津陽子)
ガラスの仮面「カーミラの肖像」(美内すずえ)

【吸血鬼ギャグと七〇年代ポエム】
吸血鬼の鎮魂歌(河あきら)
ドラキュラくん(しやま礼)
ドラキュラは美人がお好き(エンゼル松本)
メニュー(倉多江美)
ドラキュラ・ベイビー(しもどんど)
ドラキュラ氏の復活(市川みさこ)
ドラキュラ恐怖の一夜(おかのきんや)
花盗人(睦月とみ)
《ミニコラム 倉田江美のショートショート『一万十秒物語』》
《ミニコラム 吸血鬼ギャグとトマトジュース/睦月とみと矢代まさこ》

●一九八〇年代以降の名作吸血鬼少女まんが
ときめきトゥナイト(池野恋)
トランシルヴァニア・アップル(樹なつみ)
ばらの封印(小室しげ子)
吸血鬼伝説 血の悪夢(さがみゆき)
純白の血(篠原烏童)
もしかしてヴァンプ(橘裕)
吸血鬼幻想譚(めるへんめーかー)
夜明けのヴァンパイア(原作 アン・ライス、まんが 篠原烏童)
ヴァンパイア騎士(樋野まつり)
黒薔薇アリス(水城せとな)
黒伯爵は星を愛でる(音久無)

《コラム アメリカ版『ポーの一族』『銀河荘なの!』》

●古典 吸血鬼少女まんが年表(1950?1980年)
●準古典 吸血鬼少女まんが年表(抜粋) (1981?2000年)
(参考 近年のおもな吸血鬼少女まんが 2001?2018年)
●おわりに
●索引
●おもな参考文献

中野純[ナカノジュン]
著・文・その他

大井夏代[オオイナツヨ]
著・文・その他

内容説明

少女まんがの黄金時代を築いたのは、吸血鬼だった。妖しく光芒を放つ50~70年代の吸血鬼の名作・奇作153作品を読みとく。『ポーの一族』など、掲載当時の幻の扉絵47点掲載!吸血鬼モノの傑作『のろわれた花嫁』(高橋真琴)全収録。

目次

1 『ポーの一族』シリーズ・萩尾望都
2 『夢の碑』のあとさき・木原敏江
3 最終戦争シリーズ・山田ミネコ
4 一九五〇~一九六〇年代(少女まんが吸血鬼革命の夜明け;男性まんが家たちの恐怖ミステリー;「鬼と血」のよみものページ;絵物語とこわい特集の吸血鬼たち)
5 一九七〇年代(若い女性まんが家たちの恐怖ミステリー;吸血鬼ラブコメディの幕開け;新時代の美しい吸血鬼ロマン;大御所たちの華麗なる吸血鬼ストーリー;吸血鬼ギャグと七〇年代ポエム)

著者等紹介

中野純[ナカノジュン]
少女まんが館共同館主、体験作家、闇歩きガイド。1961年東京都生まれ。パルコでイベント企画、宣伝を担当後、フリーに。1989年に大井らと有限会社さるすべりを設立、1997年に大井らと少女まんが館を創立

大井夏代[オオイナツヨ]
少女まんが館共同館主、研究編集者。1961年神奈川県生まれ。大学の卒論のテーマは少女まんが。パルコ『アクロス』編集室を経て、フリーの編集者、ライター、ストリートファッション考現者に。最近は雑誌の少女まんが特集の監修も(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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くさてる

22
昭和から平成にかけての吸血鬼が登場する少女漫画を網羅した解説本。懐かしくもあり、新しい発見もあり、ガイド本として楽しく読みました。しかし、それなりに好きで読んできたつもりでも、わたしなんか4分の1も読んでないな……という気分になり、しかしそれでも記憶にある吸血鬼漫画が見つからないという事実に、このジャンルの底知れなさを感じました。2019/05/29

のりすけ

19
ホラーかしらと思って読んだら「全然ちやうやんけ!怖くないやんけ」とがっかりしたことからお三方の吸血鬼物は読んでない。読んでても忘れた。『白衣のドラキュラ』は読みましたともさ!私は吸血鬼にロマンや美しさを求めてないのよさ。『インタビュー・ウィズ・バンパイア』より『30デイズ・ナイト』の方が好きなんだもん。解説してある漫画の中に「それ、ゴケミドロやん」と思うものがあったっぺ。2022/06/08

in medio tutissimus ibis.

8
吸血鬼から見た少女漫画史。短編は勿論、雑誌のよみものページまで取り上げている。それらがおびただしい数に上るために本は分厚くも一つ一つは薄味なのだが、通してみると歴史的な流れの様なものが見えてきて面白い。二人いる著者が一人称だけ分けて一緒の文章を書くせいで時々わかりにくいのと、どうせ入手困難なものも多いのにネタバレを気にしてお茶を濁すようなことをするのは頂けない(結局ネタバレしてる事も……)。自由自在な血縁こそが吸血鬼物のキモであり、それは『火の鳥』に発するというのは目から鱗。2019/05/10

ゆに

5
図書館。一言一句とばさず読んだか、というとそんなことはありませぬ。子供の頃はマンガ禁止というルールがあったのだ。うちの経済状況から買い与えられなかったことはわかるがだ、貰ったお年玉ですら買わせてもらえなかったのは、納得できない。そして、自分でバイトするようになって買った動物のお医者さんとかを母が面白いねー、とかいってると、子供のとき読んだらもっと面白かったよ!と言いたいのもムリはないと思いませんか。それはさておき、ポーはまあ、キラキラしい。うーむ。買えるなら買おうか?と思うくらいに懐かしい。2020/02/12

サト

2
吸血鬼の知名度が上がり漫画に反映されるまでと、浸透しきってもはや定番と化した現代。読み応えたっぷりでタメになった(気がする)。お耽美系の吸血鬼はもちろん、弱点が共通認識となっているのでコミカルにも対応できるようになったのはすごい。ポーの一族は大好き。でも、インタビューウィズヴァンパイアも好き。思えばポーの一族読んでなかったらインタビューウィズ~は見てなかったかもしれない。未だに描いてくださってるのが嬉しい限り。少女まんが館も憧れだ。2021/02/24

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