内容説明
自由ヴァルドルフ学校の創設にあたり開催された14日間の講演集。7歳から14歳の子どもたちへの教育の大きな目標は、芸術的な体験を通して世界を感じとり感性を伸ばすことだ。子どもたちに芸術的な体験がなぜ必要なのか、感性をどのように伸ばすのか、教師は授業をどう組み立てればよいのか。教育をはじめとして多方面に活動し、大きな影響を及ぼしたルドルフ・シュタイナーの洞察に満ちたまなざしは、現代の教育や子どもの発達に対して大きな示唆を与えるだろう。
目次
はじめに:芸術活動、計算、読み書きの大切さ
ことば:人と宇宙のつながり
造形芸術、および音楽的・詩的なもの
最初の授業:手先の器用さ、素描と描画、ことばの指導の始まり
読み、書き、綴り
生活のリズム、授業の中のリズミカルな繰り返し
九歳の授業:動物の世界から自然史を学ぶ
一二歳以降の授業:歴史と物理学
ドイツ語教育と外国語
九歳、一二歳、一四歳までの科目の概要と授業の進め方
地理学の授業
子どもが学校で学ぶすべてのことは、最終的には実際の人間生活のあらゆる部分に向けられるよう広げられなければなりません
カリキュラムの設計
教育のモラルはどのようにして教育実践となるのでしょうか
結語
著者等紹介
シュタイナー,ルドルフ[シュタイナー,ルドルフ] [Steiner,Rudolf]
1861‐1925。人智学運動の創始者。1861年オーストリアのクラジェヴェック(現ユーゴスラビア領)に生まれる。1879年ウィーン工科大学入学。数学、物理学を専攻するが、哲学研究に大きな関心を抱き、K.J.シュレーアー(ドイツ文学)、F.ブレンターノ(哲学)らの影響を受け、本格的にゲーテ研究を開始する。1891年ロストック大学において博士号取得。以後、雑誌『文芸』『ルシフェル』『演劇新聞』等の編集者、ベルリン労働者教養学校の教師等として活躍。各地でゲーテ研究、哲学、人智学に関する講演を行う。1915年バーゼル・ゲーテアヌム完成。1919年シュトゥットガルト・ヴァルドルフ学校を創立。1923年「一般人智学協会」設立、同年「精神科学のための自由大学」設立。1925年3月30日没
坂野雄二[サカノユウジ]
1951年大阪に生まれる。1973年神戸大学教育学部卒業。1975年ミュンヘン大学心理学研究所に留学。1980年筑波大学大学院博士課程(心理学専攻)中退。1983年教育学博士(筑波大学)。千葉大学教育学部助教授、早稲田大学人間科学部教授、北海道医療大学心理科学部教授を経て、現在、医療法人社団五稜会病院札幌CBT&EAPセンター長。北海道医療大学名誉教授
落合幸子[オチアイユキコ]
1945年東京に生まれる。1969年東京学芸大学教育学部卒業。1974年東京教育大学大学院博士課程(教育心理学専攻)単位取得修了。1983年教育学博士(筑波大学)。常葉学園大学教授、茨城県立医療大学人間科学センター教授を経て、茨城県立医療大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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