内容説明
高校2年の新道湧(しんどうわく)は、夏休みを利用して大阪に自分の実力を試しに向かった。わかりやすい手応えを感じることもできず、意気消沈したその帰りの新幹線「のぞみ246号」で偶然隣りに座ったのが、おっさん“アキさん”。作務衣に草履姿の出で立ちのアキさんに警戒心を丸出しにする湧だったが、彼が語る高校時代の物語にすっかり引き込まれてしまい―。
著者等紹介
中村文昭[ナカムラフミアキ]
1969年三重県生まれ。有限会社クロフネカンパニー代表取締役社長であり、およそ20年の間に延べ100万人以上に向け語り続ける講演家。高校卒業後上京し、飲食店やウエディングレストランの経営に関わり、2006年から農業とひきこもりがちな若者をつなぐ「耕せにっぽん活動」をプロデュース(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
散文の詞
141
いい人しか出てこない感じで、会話が多くて読みやすいです。 ほっこりしたい時に読むといいかも。 人や物などの出会いが大切だと教えてくれるような小説です。 ただ、恋愛に関してはうまく行きません。 いや、答えが出なかったように見えて、そういう答えだったのかもしれませんね。 それも、人生なんでしょう。 2021/10/05
なにょう
12
サラッと読めて、良い内容だった。ゆかりある土地も出てくる。ど田舎から出てきて、人生をどんどん発展させていくさまが眩しい。少年文昭のお山の大将時代からの、中高生時代そして上京まで。間に、アルバイトや恋愛が挟まれる。2022/03/12
Ramgiga
1
作者の中村文昭さんの子供時代から社会人として働き出し自分が固まるまでの、純情青春記。読んでから作者の中村文昭さんの公演も、ネットで探して聞いてみたけど、なかなか押しの強そうな風体の、賢い生き方というよりは、人生訓を語る人という気がした。小説はそれなりに美化されているのだろうけど、真っ直ぐに生きてこられたことは良くわかる。俺を分かってくれと言うのではなく、この小説を出さないといけない葛藤がこの人にもあったんだろうと思った。2023/03/04
Lesta01
1
長いこと積読本になってた本。 ご縁塾のときの塾長が、恋愛小説を書いたということで読んでみた。 ・ その中で… 【 “愛しくてならん”気持ちがさ、俺の原動力や。】 ・ 誰かをとことん大事に思う気持ち、誰かをとことん幸せにしたいと思う気持ち…。色々なところで塾長の講演を聞いてるので、話を聞いてるような感覚だった。 愛しくてならん気持ちを大切にしていこう。2020/04/24
WAKUWAKU
1
素直に感動します。物語も面白く、読みやすい。 狙った感動話ではありません。 人生に真剣に向き合った人々だからこそ生まれた話が 結果として人を感動させる話になっています。 2020/03/16