出版社内容情報
「瞬時に暴力と武力で始めることができるのが戦争、だけど平和は、広島の人が膝を交えて作っていくもんだ。被爆者だけが伝承するんでなくて、広島の人はその平和を作っていく、伝えていく義務がある」
バーバラ・レイノルズ
2021年4月10日、自分の体験を国内外で精力的に語る活動をしてきた岡田恵美子さんが、市民団体WFCの会合への参加中、突然座ったまま椅子から床に倒れ、亡くなりました。
被爆者団体に属さず、核兵器廃絶を訴え続けてきた彼女の人生は、「個」のひろしまの戦後史そのもの。
アメリカで、チェルノブイリで、ノーベル平和賞授賞式の現場で、被爆の悲惨さを語るだけではなく、加害者としての視点も持たないと共感しあえないことを知り、学び、広島はもとより、世界に発信し続けた岡田さん。
本書は、その生涯を追います。
目次
・まえがき
・「平和活動」さなかの死
・軍国少女
・夕焼けが嫌い
・お姉ちゃんは帰ってこない
・「平和活動」の原風景
・マイナスからの出発
・息子の死
・「逃げの岡田」にはならない
・国際電話で世界とつながる
・バーバラとの出会い
・第二の「バーバラ」、マルガレータ
・命がつながる幸せ
・「公的」な証言者に
・ヒロシマは広島だけでない
・孫との二人三脚
・伝え手を育てる
・熱狂の中の冷静
・行動あるのみ
・「行ってくるけんね」
・聞ききれなかったこと 守田葉子
・遺品が語り始める 叶真幹
・あとがき
内容説明
瞬時に暴力と武力で始めることができるのが戦争、だけど平和は、広島の人が膝を交えて作っていくものだ。被爆者だけが伝承するのでなくて、広島の人はその平和を作っていく、伝えていく義務がある、というバーバラ・レイノルズの言葉を胸に活動していた岡田恵美子さん。その義務をすべての人が引き継ぐ時期にきている。
目次
「平和活動」さなかの死
軍国少女
夕焼けが嫌い
お姉ちゃんは帰ってこない
「平和活動」の原風景
マイナスからの出発
息子の死
「逃げの岡田」にはならない
国際電話で世界とつながる
バーバラとの出会い〔ほか〕
著者等紹介
宮崎園子[ミヤザキソノコ]
1977年、広島県生まれ。高校卒業までを香港、アメリカ、東京などで過ごす。慶應義塾大学法学部卒業後、金融機関勤務を経て2002年朝日新聞社入社。神戸総局、大阪社会部・生活文化部、広島総局で勤務後、2021年7月退社。現在、広島を拠点に、取材・執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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