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出版社内容情報
奈良少年刑務所で行われていた、作家・寮美千子の「物語の教室」。
絵本を読み、演じる。 詩を作り、声を掛け合う。
それだけのことで、凶悪な犯罪を犯し、世間とコミュニケーションを取れなかった少年たちが、身を守るためにつけていた「心の鎧」を脱ぎ始める。
一人の少年が書いたまっすぐな詩、「空が青いから白をえらんだのです」が生まれた場所で起こった数々の奇跡を描いた、渾身のノンフィクション。
目次
●赤煉瓦に導かれて
坂の上の赤煉瓦/みんなやさしかった/近代建築見たさで刑務所へ
年に一度の一般開放「矯正展」/ わたしが受刑者に授業を?/ 教室までの長い道のり
●心の準備体操
はじめての授業/ 絵本『おおかみのこがはしってきて
「演劇」の魔法 / 絶対に無理強いしない/ 刑務所で「宇宙論」
集団朗読劇「どんぐりたいかい」/ 安心・安全な教室/ まど・みちおさんと金子みすゞさん
●詩が開いた心の扉
心の闇は虹の七色/ 詩が開いた心の扉/ どんな言葉でも「詩になる」
いちばん困っている人を助けると/心を癒やす「表現」の力
共感だけが受けとめではない/ 態度が悪いのは誰のせい?/「書くことがない」という子
●困難を抱えた子どもたち
発達障害を抱えた子/ はじめて感じた「殺される側の恐怖」
繊細すぎる心/ 性同一性障害の子/ しっかり者ほどむずかしい
「いい子」の落とし穴/ 虐待を受けた子/ 家庭のない子
「愛」を求めて人生を踏みあやまる/ 絶対に否定しない/ つぐなう心
●座の力・場の力
変わらない子はいなかった/ 人は人の輪のなかで育つ
生まれつき悪い人なんかいない/ 彼らの未来のために .
目次
赤煉瓦に導かれて(坂の上の赤煉瓦;みんなやさしかった ほか)
心の準備体操(はじめての授業;絵本『おおかみのこがはしってきて』 ほか)
詩が開いた心の扉(心の闇は虹の七色;詩が開いた心の扉 ほか)
困難を抱えた子どもたち(発達障害を抱えた子;はじめて感じた「殺される側の恐怖」 ほか)
座の力・場の力(変わらない子はいなかった;人は人の輪のなかで育つ ほか)
著者等紹介
寮美千子[リョウミチコ]
作家。1955年、東京に生まれる。毎日童話新人賞、泉鏡花文学賞を受賞。2007~16年、奈良少年刑務所において「社会性涵養プログラム」のなかの絵本と詩の教室の講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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