内容説明
2冊目はフォロンを「感じる」旅。農家を改築したアトリエに差し込む柔らかな光、母屋の壁に開けられた大きな窓から広がる田園。フォロンが愛したパリ近郊の小さな農村ビュルシーの家にはじまり、世界への足掛かりをつかんだパリからブリュッセルへ。地下鉄駅の巨大な壁画、郊外にあるラ・ユルプの美しい森と湖、そして敷地内に設立されたフォロン財団に飾られた絵や彫刻。フォロンのいた場所を写真家の木村和平がたどりフィルムに収めました。ペンから筆、平面から立体へ広がるフォロンの多彩な作品と木村の写真が本を織り成します。旅の終章は、大崎清夏の詩です。作品と写真による視覚から飛翔し、フォロンの気配を言葉から感じる試みです。フォロンを追いかける旅は、どこまでも続きます。
著者等紹介
木村和平[キムラカズヘイ]
1993年福島県いわき市生まれ。2012年ごろより写真を撮り始め、ファッションや映画、広告の分野で活動しながら、作品制作を続けている。第19回写真1_WALLで審査員奨励賞受賞(姫野希美選)
大崎清夏[オオサキサヤカ]
1982年神奈川県生まれ。2007年頃から詩人として活動を始め、詩集『指差すことができない』で中原中也賞受賞。美術作品や舞台芸術における協働制作も活動の主軸に据え、奥能登国際芸術祭「さいはての朗読劇」(2022、23年)では脚本と作詞を手がけた。2020年より女子美術大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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