感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばんだねいっぺい
27
うちのまちにある「芝居小屋」や演劇の知り合いを思い浮かべながら、それこそ、「舞台裏」を覗くつもりで読んだ。寛大なオーナーに恵まれ、自前の劇場で公演を打っていく。胸躍るようだが、実際は「戦記」だ。やっぱり、お客さん目線の徹底は、どの業界でも絶対に避けては通れないなと思った。2021/08/29
kochi
13
神戸三ノ宮駅の北側に忽然と出現したシアター・エートー(劇団☆新感線等で名高い大阪芸大のA棟にちなむ)。白ふん姿をオーナーに注目された俳優、村上泰児から計画を聞き、芸術監督として滑り込んだ著書達の苦闘・奮闘の日々… しかし、なんとなくお気楽な雰囲気が漂い、注目はオーナー夫婦や地元の経済人とのインタビュー。オーナーは妻の道楽みたいなものと言い、家庭内平和のため収益性は追求されず、「文化発展の拠点」と言ったような理論武装も、まあ口先と白状する著者。なんか、神戸のボンボンばかりが集まっているみたいで好きだ。2020/10/11