内容説明
日本古代国家成立の謎を解くうえで、大きなカギとなる天武天皇の正体を明らかにする!「朝鮮半島からの新旧二つの渡来集団(加羅系と百済系)による日本古代国家の成立」(石渡信一郎説)を主軸にした、多くの著作を世に問う“林古代史”の最新刊。虚実入り混じる『日本書紀』の分身・化身・虚像・実像を、石渡説を援用しながら、当時の国際情勢をまじえて丁寧に整理し、大王蘇我馬子の娘法提郎媛を母にもつ天武天皇は古人大兄=(大海人皇子)と同一人物であることを明快に解き明かす新説。
目次
第1章 天武天皇が企画した『日本書紀』
第2章 唐の台頭と激変する朝鮮三国と倭国
第3章 蘇我蝦夷は大王だった
第4章 乙巳=645年のクーデター
第5章 孝徳天皇の即位と退位
第6章 百済の滅亡と白村江の戦い
第7章 古人大兄=大海人=天武天皇
第8章 壬申の乱
第9章 天武天皇と持統天皇
著者等紹介
林順治[ハヤシジュンジ]
旧姓福岡。1940年東京生まれ。東京空襲の1年前の1944年、父母の郷里秋田県横手市雄物川町深井(旧平鹿郡福地村深井)に移住。県立横手高校から早稲田大学露文科に進学するも中退。1972年三一書房に入社。取締役編集部長を経て2006年3月退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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