地球人選書<br> スピリチュアリティと宗教

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スピリチュアリティと宗教

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  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784908055072
  • NDC分類 147
  • Cコード C0310

出版社内容情報

人間実存の形や存在論を踏まえて、修行や神秘主義や芸術表現や瞑想的世界観を考察。スピリチュアリズムやシャーマニズムなどの探究…宗教の持つ光と闇、希望と絶望、照明と影の両方を注意深く見て取らなければならない。そのためにも、客観的で価値中立的であろうとした宗教学や自由な宗教研究には大きな意味がある。

本シリーズ「スピリチュアル学」全七巻が構想され、刊行されることになったこと自体が、現代の「宗教性」への問いの形が滲み出ているといえるだろう。

スピリチュアルケア、医療と健康、平和、環境、教育、芸術と芸能、これらの問いかけのステップの上に、本巻「スピリチュアリティと宗教」がある。序章では、「宗教と霊性とスピリチュアリティ」が人間実存の形や存在論を踏まえて考察される。そして第一部「宗教の構造」では、修行や神秘主義や芸術表現や瞑想的世界観が吟味される。続く第二部「宗教の諸技法」では、スピリチュアリズムやシャーマニズムや現代のスピリチュルな探究が検討され、終章では「宗教の未来と可能性」が考究される。

はじめに──宗教の光と闇 ………鎌田東二



序 章 宗教と霊性とスピリチュアリティ……… 棚次正和

   一 浮かび上がる問題領域と二つの課題 

   二 実存の成立条件と制約条件──時間・空間・人間の三つの契機 

   三 実存(existence)の語源分析 

   四 「スピリチュアル」を考えるための二つの手がかり 

   五 「スピリット(霊/ひ)」──隠れた次元と微細な現象 

   六 「スピリチュアル」の三つの用法 

   七 人間観の大転換──心身二元論から霊心身三元論へ 

第一部 宗教の構造

修 行──その光と陰……… 町田宗鳳

   日本仏教は大乗仏教の精華 

   修行の目的はいずこに 

   自我膨張という陥穽 

   秘すれば花なり 

   恍惚感と自己内省力 

   人間性の中のアンチコスモス 

   「ありがとう禅」の試み 

「スピリチュアリティ」と「神秘主義」……… 鶴岡賀雄

   はじめに 

   一 「神秘主義」という言葉 

   二 「スピリチュアリティ」という言葉  

   三 神秘主義からスピリチュアリティへ 

   四 まとめと問い 

美的モデルネ・民族主義・スピリチュアリティ……… 深澤英隆

   はじめに 

   一 美的モデルネとスピリチュアリティ 

   二 民族主義とスピリチュアリティ 

   おわりに 

惑星的思考──二二世紀文明における霊性……… 永沢 哲

   はじめに  122

   一 強いAIと生命圏の終焉 

   二  惑星的思考──二二世紀の霊性 

   おわりに 

第二部 宗教の諸技法

スピリチュアリティ特区としての近代スピリチュアリズム……… 津城寛文

   一 スピリチュアリティの拡散性、スピリチュアリズムの収縮性 

   二 「神秘的」なリンカンと「迷信深い」リンカン 

   三 オーウェンの「パラドックス」と「謎」 

   四 スピリチュアリズムの固有問題 

ポスト世俗化時代のスピリチュアリティ……… 伊藤雅之

   一 マインドフルネス・ムーブメントの到来 

   二 マインドフルネスの起源と発展 

   三 仏教の断片化、あるいは再文脈化 

   四 仏教の革新性と社会適合 

   五 薄れゆく宗教・スピリチュアリティ・科学の境界 

シャーマニズムと霊性

  ──モンゴル・シャーマニズムにおける霊的力を中心に ………アルタンジョラー

   はじめに 

   一 シャーマン修行のながれ 

   二 一連の儀礼のプロセス 

   三 霊的力の身体化 

   おわりに 

緊張を解くスピリチュアリティ──感じる心とからだを回復する……… 樫尾直樹

   はじめに 

   一 「スピリチュアリティ」とは何か 

   二 「瞑想」の本質 

   三 宗教の困難な現状とスピリチュアリティの希求 

   四 現代宗教の終焉=目的──その戦略的可能性としてのマインドフルネス 

   五 自己決定から自己否定へ──感じる心とからだの回復 

終 章 宗教の未来と可能性 ………鎌田東二

   はじめに──「宗教」の起こりと「宗教学」の始まり 

   一 宗教の起源と構造 

   二 神話と宇宙体験 

   三 「神秘」と宗教 

   四 オーストラリア体験とトーテミズム 

   おわりに  



あとがき

鎌田 東二[カマタ トウジ]
1951年徳島県生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士課程単位取得退学。岡山大学大学院医歯学総合研究科博士課程単位取得退学。京都大学名誉教授。現在、上智大学グリーフケア研究所特任教授。放送大学客員教授。宗教哲学・民俗学・日本思想史・比較文明学などを幅広く研究。文学博士。フリーランス神主、神道ソングライター。『翁童論』四部作、『神界のフィールドワーク』『宗教と霊性』『歌と宗教』『神と仏の出逢う国』『聖地感覚』『霊性の文学』『超訳古事記』『古事記ワンダーランド』など著書多数。

町田 宗鳳[マチダ ソウホウ]
1950年京都市生まれ。14歳で出家し、大徳寺にて修行。34歳の時に大徳寺を離れ渡米、ハーバード大学神学部で神学修士号、ペンシルバニア大学東洋学部で博士号を取得。シンガポール国立大学大学助教授、プリンストン大学准教授、東京外国語大学教授、広島大学大学院総合科学研究科教授を経て、現在、広島大学名誉教授。日本・アメリカ・ヨーロッパ・台湾などで「ありがとう禅」を開催している。著書に『法然・愚に還る喜び─死を超えて生きる』『山の霊力─日本人はそこに何を見たか』ほか。

鶴岡 賀雄[ツルオカ ヨシオ]
1952年千葉県生まれ。東京大学文学部宗教学・宗教史学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。博士(文学)。東京大学文学部助手、工学院大学教授を経て現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専門は宗教学、西洋宗教思想、キリスト教神秘主義。著書に『十字架のヨハネ研究』、共編著に『〈宗教〉再考』『岩波講座 宗教』『スピリチュアリティの宗教史』『キリスト教をめぐる近代日本の諸相―響鳴と反撥』、共訳書に、エリアーデ『世界宗教史』など

深澤 英隆[フカザワ ヒデタカ]
1956年1月東京生まれ。1980年東京外国語大学外国語学部インド・パーキスターン語学科卒、東京大学大学院人文科学研究科宗教学修士課程修了、マールブルク大学神学部宗教史・非ヨーロッパ言語文化学部宗教学を経て、1988年東大大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学文学部助手、一橋大学社会学部助教授、2000年から社会学研究科教授。2003年、ミュンヘン大学・ベルリン自由大学客員研究員。著書に『啓蒙と霊性―近代宗教言説の生成と変容』ほか。

永沢 哲[ナガサワ テツ]
1957年鹿児島県生まれ。東京大学法学部卒。京都文教大学准教授。宗教学。専門はチベット仏教、身体論、瞑想の脳科学。人間の意識・神経系の可能性を研究。著者に『野生の哲学─野口晴哉の生命宇宙』『野生のブッダ』『瞑想する脳科学』、論文に、T. Nagasawa, Eaten by Primordial Wisdom: transmutation of the physical body in the rDzogs chen tradition, in S. Craig et al, (eds.), Studies of Medical Pluralism in Tibetan History and Society, IITBS, 2010.ほか。

津城 寛文[ツシロ ヒロフミ]
1956年鹿児島県生まれ。筑波大学人文社会系教授。博士(宗教学、国学院大学)。研究テーマは、公共宗教をキーワードとする社会的宗教、近代スピリチュアリズムをキーワードとする他界的宗教、深層文化研究、日本文化の翻訳問題など。著書は、『日本の深層文化序説─三つの深層と宗教』『社会的宗教と他界的宗教のあいだ─見え隠れする死者』『〈霊〉の探究─近代スピリチュアリズムと宗教学』『〈公共宗教〉の光と影』『鎮魂行法論─近代神道世界の霊魂論と身体論』など。

伊藤 雅之[イトウ マサユキ]
1964年愛知県生まれ。立命館大学産業社会学部卒。ペンシルバニア大学大学院社会学部博士課程修了。社会学博士。日本学術振興会特別研究員を経て、現在、愛知学院大学文学部教授。専門は宗教社会学、スピリチュアリティ研究。著書に『スピリチュアリティの社会学─現代世界の宗教性の探求』(共編著)、『現代社会とスピリチュアリティ─現代人の宗教意識の社会学的探究』などがある。

アルタンジョラー[アルタンジョラー]
内モンゴル師範大学政教系修士修了(哲学)。千葉大学大学院文学研究科修士修了(文学)。千葉大学社会文化科学研究科博士課程単位取得満期退学。京都大学こころの未来研究センター共同研究員を経て、現在京都大学人間・環境学研究科博士課程。文化人類学、比較文明論専攻。NPO法人東京自由大学理事。論文に「モンゴル・シャーマニズムの諸相─ブォの身心変容技法をめぐって」「都市社会に生きる呪術・宗教的治療者─ヤス・ベリャチの事例研究」「「モンゴル秘史」にみるモンゴル人の自然観」などがある。

樫尾 直樹[カシオ ナオキ]
1963年富山県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。早稲田大学・東京外国語大学助手、フランス国立高等研究院客員教授などを経て、慶應義塾大学文学部准教授。宗教学・比較瞑想論専攻。ReMS Japan日本総合瞑想センター(HP: http://remsjapan.wix.com/rems-japan)、および慶應マインドフルネスセンターを主宰し、マインドフルネスと太極法(内丹法)を中心に瞑想の実践・指導を行う。著書に『スピリチュアリティ革命』『スピリチュアル・ライフのすすめ』、『文化と霊性』『地球社会の新しいビジョン』(編著)ほか。

棚次 正和[タナツグ マサカズ]
1949年香川県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了、筑波大学助教授・教授(哲学・思想学系)を経て、2002年京都府立医科大学教授(翌年改組で大学院医学研究科教授〔医学生命倫理学〕)、2015年定年退職、同大学名誉教授。博士(文学)京都大学。専門分野は宗教哲学、医学哲学で、霊性と科学の統合に関心がある。主著は『宗教の根源─祈りの人間論序説』『超越する実存─人間の存在構造と言語宇宙』『新人間論の冒険─いのち・いやし・いのり』『祈りの人間学─いきいきと生きる』など。

内容説明

修行や瞑想、芸術表現、シャーマニズム、スピリチュアリズムなどの考察を通して、宗教の持つ光と影の側面を照射しつつ、宗教の可能性を探究する。

目次

宗教と霊性とスピリチュアリティ
第1部 宗教の構造(修行―その光と陰;「スピリチュアリティ」と「神秘主義」―カトリック圏での用法を中心に;美的モデルネ・民族主義・スピリチュアリティ―L.ファーレンクロークをめぐって;惑星的思考―二二世紀文明における霊性)
第2部 宗教の諸技法(スピリチュアリティ特区としての近代スピリチュアリズム;ポスト世俗化時代のスピリチュアリティ―マインドフルネス・ムーブメントを手がかりとして;シャーマニズムと霊性―モンゴル・シャーマニズムにおける霊的力を中心に;緊張を解くスピリチュアリティ―感じる心とからだを回復する)
宗教の未来と可能性

著者等紹介

鎌田東二[カマタトウジ]
1951年徳島県生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士課程単位取得退学。岡山大学大学院医歯学総合研究科博士課程単位取得退学。京都大学名誉教授。現在、上智大学グリーフケア研究所特任教授。放送大学客員教授。宗教哲学・民俗学・日本思想史・比較文明学などを幅広く研究。文学博士。フリーランス神主、神道ソングライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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瞑想に関する生理学的、脳科学的な研究の進歩が著しいし、素晴らしい。科学と宗教の融合を感じた。2016/09/26

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