内容説明
お寺への要望はこんなにあった「そこは神対応、いや仏対応で!」じつはコンビニより数多い身近な存在にみんな何を求めているのか。言われてハッとする世間の目安箱。
目次
はじめに―あまりにも近くて遠いお寺へ
歩きお遍路と福島原発事故(菅直人)
戦争を知らない子供たちへ(宝田明)
因果応報や魂の話をもっとしてほしい(横尾忠則)
同志としての住職への呼びかけ(中村桂子)
お坊さんという壁(養老孟司)
宗教と私(筒井康隆)
コミュニティカフェとしてのお寺(上野千鶴子)
お寺のない地域社会は考えられない(姜尚中)
私の願う仏教(渡辺えり)〔ほか〕
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チェアー
9
各界の著名人が寺や仏教に言いたいことを書いている。みんなバラバラで仏教に造詣のある人もない人もいる。ただ、奇跡的な体験をしたひとは、人間を超えるなにかがあることについては確信をもっている。小林亜星の友人が「死んであの世があったら、どうにかしてお前に伝えるから」と言って消えたという話はすごい。2018/11/11
shushu
2
ときどき特集が話題になる雑誌「月刊住職」の連載エッセイだそう。各界の著名人がお寺や仏教について書いているのだが、笑えるくらいテンでバラバラ。2020/04/18
キャモメ
1
お寺の素晴らしさについての話かと思いきや、様々な角度からの意見や考え方があった。時にはクスッときたり、チクッとくるような著名人のエピソード。宗教の枠組みを越えた面白い一冊だと思う。2018/12/26
K
0
(2018,180.4)月刊住職のエッセイ。内館牧子の、「女性も土俵に上げろ」風潮を阻止するため大学院生になった話が一番よかった。次によかったのが中村桂子先生。こんなふうに人生の後半に、信仰的なもの(寺でも神社でもよいのだ)があることや、人間は自然の一部として生きることの大切さを説く。よくないのは菅直人。突っ込みどころが多すぎて、なんでこれを冒頭にするか。編集者のセンスを疑った。お寺に言いたいこと、というタイトルもいまひとつ。言われて、じゃあ住職さんたちはどうなのよってとこがない。出しっぱなし。2023/05/21
nino3
0
昨今の寺のあり方に対しもの申す一冊かと思ったら全然違った。お寺に関係ありそうななさそうな話題を軽く書いたコラムいろいろ集だった。「月刊住職」に掲載されたものとのことで、成程それなら読み手(寺関係者)が不快になることは書けないはずだ。書き手の面々は割と年配者が多く、やはり寺に興味を示すのは年寄なんだなと思う。2021/07/13