内容説明
桃の節句の前日、はなの働く一膳飯屋「喜楽屋」に、降りしきる雨のなかやってきた左吉とおゆう。何か思い詰めたような2人は、「卵ふわふわ」を目を潤ませて食べた後、礼を言いながら帰っていった。だが、2人の忘れ物に気づいたはなが追いかけると、そこには川に飛び込もうとする2人が…。はなが事情を聞くと、店を持つために貯めた金を騙し取られ、死ぬしかないという。(「握り雛」より)はなの料理で奇跡は起きるのか。
著者等紹介
高田在子[タカダアリコ]
神奈川県横浜市出身。夫の社会保険労務士事務所の手伝いに励みながら小説を書き続けてきた。『忍桜の武士 開花請負人』(白泉社招き猫文庫)にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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