内容説明
〓(てつ)とは、多言のこと。筆蹟は、無声にして多言である。光明皇后筆と伝わる正倉院宝物『楽毅論』は、果たして女性の手によるものであろうか。1300年前の筆蹟に耳を傾けた著者が、ついにたどり着いた真の筆者とは…。丹念な研究に基づく画期的論考。
目次
序 正倉院宝物臨書『楽毅論』の真の筆者解明へ
第1章 正倉院宝物臨書『楽毅論』の現状
第2章 定説を覆す―『楽毅論』考(一)
第3章 臨書『楽毅論』にみられる作為
第4章 臨書『楽毅論』の筆者―『楽毅論』考(二)
終章
著者等紹介
佐藤文子[サトウフミコ]
書号、沙音。1945年徳島県に生まれる。1972年書家・木村知石に師事。1977年木村知石のもとを離れ無所属となる。爾来、哲学者・菅守常の指導を受ける。2011年神奈川県鎌倉市に居を移す。書学書道史学会会員、鎌倉ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。